S-FIT、インバウンド向けにホテル事業開始。「京都町家風一棟貸しタイプ」2棟完成

S-FIT ホテル

不動産仲介店舗「お部屋探し CAFE ヘヤギメ!」を運営する株式会社S-FIT(以下:S-FIT)は9月4日、インバウンド向け事業としてホテル事業を開始したことを公表した。

S-FITでは民泊やホテルマネジメントも手がけたい考えがあったものの、法律の問題が明確化しない民泊ではなく簡易宿泊所の許可を得てホテルの開発事業に着手し、京都府京都市中京区、下京区、東山区の一部エリアに限定し7棟を開発、先月、京都府京都市の中京区壬生と下京区中堂寺に2棟完成した。

壬生 外観

壬生 外観

壬生 客室

壬生 客室

中堂寺 外観

中堂寺 外観

中堂寺 客室

中堂寺 客室

完成したホテルはいずれも2階建て一棟貸しタイプで最大収容人数8名、1泊40,000円前後の値段設定を予定している。町家風のデザインは、京都の町並みに溶け込んでおり、新築でありながらどこか懐かしい落ちついた雰囲気を楽しめる。また、年明けにはツインタイプの部屋をメインに26室を設けたホテルが完成する。

ホテルは売却もしくは自社保有の二軸で展開し、運営する物件に関しては複数のオペレーション会社に委託することで京都の利用者に最適なサービスを追求する。

S-FITが京都を選んだ理由は高い稼働率と収益性が見込める点にある。ホテルを建設したエリアはいずれも観光客にとって利便性の良い場所だ。京都においては欧米系訪日観光客の割合が40%を占め、ニーズとして高いのは「日本食」「観光地」「日本の日常生活体験」だという。東アジア系の旅行者にも似た傾向があり、ホテルよりも旅館のほうが人気だという。このような実態からS-FITは「日本の文化や日常体験ができる旅館」を提供していくことで、より魅力的な日本の旅として提案していく見通しだ。

【関連ページ】京都府の民泊・旅館業簡易宿所に関する条例・法律・規制

(Livhubニュース編集部 平井 真理)