楽天グループの民泊事業会社である楽天LIFULL STAY株式会社と、新生銀行グループの総合リース会社である昭和リース株式会社は9月6日、「Rakuten STAY」の宿泊施設開設へのファイナンス支援に関する業務提携に、同日合意したことを公表した。
同提携は、おもに楽天LIFULL STAYが提供する民泊・簡易宿所向けのブランディングと運用代行サービスのRakuten STAYの宿泊施設開発を目的としている。今後は、設立される合同会社(以下、同ファンド)に対して、昭和リース、株式会社ブリッジ・シー・キャピタル、株式会社シルバーバックス・プリンシパルの3社が、投資事業有限責任組合を通じた匿名組合出資によるファイナンス支援を行う。

投資スキーム概要図
同ファンドは、Rakuten STAYの各宿泊施設を開発、保有し、楽天LIFULL STAYに運用代行を委託する。昭和リースによるスキームのプログラム化により、Rakuten STAYの宿泊施設開発に対する安定的な資金の確保や、幅広い資産の事業化が可能となるため、宿泊施設開発の促進が期待されている。なお、同ファンドのアセットマネジメント業務は、ブリッジ・シー・キャピタル社が担う。
同ファンドではまず、楽天LIFULL STAY社がハイアス・カンパニー株式会社と共同開発した戸建型宿泊施設「Rakuten STAY HOUSE×WILL STYLE」の施設開発に対するファイナンスを行う。同施設は、旅館業法における簡易宿所として運営しており、旅行者が家族や友人同士などグループで利用できる宿泊施設だ。2018年5月29日に島根県松江市に1号店をオープンしたのち、現在は島根県出雲市、栃木県那須郡などでの施設開発を予定しており、今後は地方都市を中心に展開を進める見通しだ。

Rakuten STAY HOUSE×WILL STYLEイメージ
楽天LIFULL STAY社は、2017年11月にRakuten STAYを開始して以降、WILL STYLEをはじめ、他社との業務提携のもと異なるタイプのサブブランドを展開している。これまでに、ガレージハウスがコンセプトの「Rakuten STAY MOTEL」や、大阪心斎橋に1号店をオープンしたホステル「Rakuten STAY HOSTEL」、築50年以上の京町家を改修した「Rakuten STAY KYOMACHIYA」といったブランドを公表している。
このほか、2018年6月にはSAMURAI&J PARTNERSと業務提携し、クラウドファンディング等による資金調達を一部委託するなど、事業拡大へ向けた取り組みを進めている。
メインブランドに加え、サブブランドを次々と展開するRakuten STAYが今後どのように事業拡大を図るか、引き続き注目だ。
(Livhubニュース編集部)


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