楽天グループの民泊事業会社である楽天LIFULL STAY株式会社(以下、楽天LIFULL STAY)は7月20日、台湾最大の民泊・バケーションレンタル予約サイト「AsiaYo.com」を運営するAsiaYo Co., Ltd(以下、AsiaYo)と民泊事業における業務提携について合意し、アジア圏からの訪日旅行者に対応する民泊サービスの提供を開始することを公表した。
住宅宿泊事業法施行後にサービス開始を目指す楽天LIFULL STAYは、AsiaYoとの提携によりアジア圏からの訪日旅行客の囲い込みを図る。海外民泊サイトとの提携はHomeAwayに続き、2社目となる。
同提携により、楽天LIFULL STAYは開設予定の民泊サイト「Vacation Stay」(仮称)に掲載する国内民泊物件をAsiaYo.comに供給することとなり、Vacation Stayに掲載される民泊施設をAsiaYo.comのユーザーが予約することが可能となる。
民泊のメインターゲットは訪日外国人だ。現在、日本に訪れる外国人のほとんどが中国や韓国をはじめとするアジア圏からの訪日客である。JNTOの発表によると、2017年1月~6月の訪日外客数の国別総数が最も多かったのは韓国(3,395,900名)であり、中国(3,281,700名)、台湾(2,288,000名)と続いた。民泊において、アジア圏からの旅行者を取り込むことが課題となっている。
AsiaYo.comは、2014年のサービス開始からわずか3年で急成長を遂げている台湾発の民泊・バケーションレンタル予約サイトだ。韓国やタイにおいてもサービス展開しており、その他アジア各国・地域への進出も予定している。月間訪問数は200万セッションを超え、前年同月比の約4倍となるなど、アジア圏での勢力を拡大している。楽天LIFULL STAYが予定している空き家を活用した民泊施設に対する需要も見込まれる。今後は拡大するアジア圏からの訪日需要に対するサービスを充実させることで、民泊物件オーナーがより安心して民泊施設を提供できる環境も整えていく見通しだ。
【参照リリース】楽天LIFULL STAYと台湾最大の民泊・バケーションレンタル予約サイト 「AsiaYo.com」、民泊事業で業務提携
【参照リリース】訪日外客数(2017 年 6 月推計値)
(Livhubニュース編集部 平井 真理)
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