アプリではじめるアパート経営「TATERU(タテル)」の開発・運営を行う株式会社インベスターズクラウド(以下:インベスターズクラウド)の子会社である株式会社iVacationは8月4日、TATERU ECOSYSTEM(タテルエコシステム)の構築を開始することを公表した。
TATERU ECOSYSTEMは、民泊IoTデバイス「TRIP PHONE」を中心に複数の企業とパートナーシップを組み、提携企業の技術やサービスを生かしながら協業と分業を行うことで業界の枠をこえ、訪日外国人のためのイノベーション基盤を構築するというもの。分業などで収益構造を高めながら、「TRIP PHONE」に搭載されているBeaconにより、地域社会と利用者のデジタルコミュニケーションを提供するという(Beacon:デバイスに近づいたり離れたりすると、その様子をスマートフォンが捉え、位置確認や店舗のクーポンを受信することができる機能)。
「TRIP PHONE」は民泊宿泊者に無料でレンタルされる。チェックイン、チェックアウトだけでなくスマートキーの利用やチャットでの問い合わせにも多言語で対応するなど、スマート民泊を可能にするIoTデバイスだ。
第1弾としてエボラブルアジアがTATERU ECOSYSTEMに参加する。エボラブルアジアはインベスターズクラウドと5月から戦略的業務提携を行っている。
エボラブルアジアはTATERU ECOSYSTEMに参加するにあたり、「TRIP PHONE」に交通予約サービス機能を追加する。これにより、「TRIP PHONE」を通じて4ヶ国語(英語、中国語、韓国語、日本語)の対応で航空券や乗車券などの空き状況の検索のほか、価格の比較や、直接予約などのサービスを提供するという。
訪日旅行・民泊市場の拡大に伴う旅行市場の活性化にあわせ、積極的な事業展開をしていく見通しであり、「TRIP PHONE」を通して、複数の企業とパートナーシップを組むことで飲食店予約や観光、アクティビティ等の幅広い分野に取り組んでいくと見込みだ。
「TRIP PHONE」の研究に着手したのは7月のことである。TATERU ECOSYSTEMと相まって、どれほどの旅の自由度を加えられるのか、9月の実証実験が楽しみである(関連記事:スマート民泊用IoTデバイス「TRIP PHONE」研究開発に着手)。
【参照リリース】TATERUECOSYSTEMの構築開始!オンライン旅行事業を行うエボラブルアジア社が参加決定。民泊IoTデバイス「TRIP PHONE」に新機能 交通予約サービス機能を追加
(Livhubニュース編集部 平井 真理)
平井 真理
最新記事 by 平井 真理 (全て見る)
- アソビシステム、Airbnb Japanと包括連携協定を締結。原宿カルチャーがAirbnbで体験できる - 2018年3月20日
- Airbnb、福岡で「体験」サービス開始。商店街活性化のモデルケース作りへ - 2018年3月20日
- 日本初クラウドホテル「SEKAI HOTEL」と民泊総合研究所、共同セミナー開催へ - 2017年7月11日
- Airbnb、全予約の14~27%が「おひとりさま」。「体験」を活用した1人旅が人気に - 2017年7月7日
- AMBITIONの特区民泊事業認定東京第2号物件、AirTripで予約販売開始 - 2017年7月7日