株式会社百戦錬磨(以下、百戦錬磨)は11月1日、南海電気鉄道株式会社(以下、南海電鉄)と大阪市浪速区の鉄道高架下スペースを有効活用した自社開発・運営のカフェ&バー併設ホステル「BON HOSTEL(ボンホステル)」を来年2月1日(木)に開業することを公表した。
南海電鉄はこれまでも高架下を商業施設として活用したまちづくりプロジェクト「なんばEKIKANプロジェクト」を行ってきており、今回の「BON HOSTEL」は百戦錬磨と南海電鉄の協業による「高架下まちづくりソリューション」の初の事例として取り組まれる。

「BON HOSTEL」は、日本語で「良い」という意味のフランス語「BON」と、ホステルのキーアイテムである「盆栽」の「BON」という2つの言葉に由来して名づけられた。なんば駅から徒歩10分弱の高架下スペースを活用し、ホステル(ゲストハウス)として百戦錬磨が運営する。

コンセプトは訪日外国人と地方をつなぐ「アンテナホステル」だ。旅行者に「次の旅の目的地を決めてもらう」ことをテーマとし、近郊での体験メニューや地方の農泊施設なども紹介する。
収容数は110名で、個室タイプ3室と、ドミトリータイプ(相部屋)から選ぶことができる。内装は白・黒・グレーを基調としたシンプル・スタイリッシュなトーンを採用し落ち着きのある空間づくりにこだわっている。

併設するカフェ&バー「Bon menu(ボンメニュー)」では、世界中の「発酵食」をテーマとする。モーニングからバータイムまで交流の場を提供し、旅行者とホストの交流イベントなども行われる予定だ。
両社がターゲットとして特に注目するのは、日本を訪れるフラッシュパッカーだ。フラッシュパッカーは、スマートフォンやタブレットなどを片手に情報収集・発信しながら旅を楽しむため、情報拡散力に期待が持てる。
難波は、大阪駅と人気観光スポットであるユニバーサル・スタジオ・ジャパンをつなぐ中継地点であり、旅の行き場を失ったときや、一人旅の間に一息つきたい時など、ふらっと立ち寄るにも気軽なスポットといえる。情報発信基地としての高架下の活用は有効に機能しそうだ。
(Livhubニュース編集部 平井 真理)


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