KaguAruoo株式会社は3月12日、部屋の掲載から契約、決済まですべてオンラインで完結する家具付きマンスリーマンション賃貸サイト「KaguAruoo」を物件オーナー向けに先行リリースしたことを公表した。
同サービスは無料で物件の掲載ができ、入居者の決済時に手数料が発生する成功報酬型だ。入居者は入居日前にクレジットカードで事前決済をするため、家賃不払いといったリスクはない。
KaguAruooは「二毛作民泊」を行うオーナーの利用を見据えた仕様となっている。6月15日に施行される住宅宿泊事業法(民泊新法)では、民泊の年間営業日数が180日以下と定められているため、残りの日数をマンスリーマンションの運用にあてる運営方法が現在注目を集めている。
しかしマンスリーマンション用賃貸サイトの多くは検索のみであり、契約や手続きにおいては人の手を介したオフライン作業となる。そこでKaguAruooでは、民泊サイトに慣れたオーナーが同じ感覚で使えるよう、すべてをオンラインで完結する仕組みとした。
実際に、KaguAruooで部屋を貸す手順はこうだ。
- アカウント作成
- 部屋の登録
- 予約の承認と契約書の作成
- 賃料の受け取り
- 注意事項を確認して入居を迎える
部屋の掲載にあたり、まずメールアドレス、身分証明書、銀行口座などを登録し「アカウント作成」をする。アカウントページに入り、ページ右上の「部屋を登録」ボタンから、部屋の写真のアップロードやカレンダーの設定を行う。部屋のスケジュールは他サイトともカレンダーで共有できるため、マルチプラットフォームでの運営が可能だ。
部屋を登録すると、次は「予約の承認と契約書の作成」だ。部屋を借りたい人から滞在リクエストが届いたら、承認するか却下するかを決める。承認した場合は「賃貸借契約書」を作成し、入居希望者に送る。賃貸借契約書はサンプルも用意されており、アカウントページから作成することができる。
そして「賃料の受け取り」だ。入居者が賃貸借契約書に同意するとすぐ支払いが行われるため、入居後24時間以降に、オーナーが登録した銀行口座に賃料が振り込まれる。受取金額は、賃料・料金等決済額からKaguAruoo事務手数料(賃料・料金等決済額 3.5%)を引いた金額となる。
「入居を迎える」際には、賃借人から連絡が入った場合には確認し、物件や滞在に関して伝えたいことがあれば賃借人にメッセージを送る。このようにKaguAruooでは、マンスリーマンションの経営に必要な作業をすべてオンラインで完結させることができる。
3月15日(金)には民泊事業の届出受付が開始される。民泊新法に加え、地域によっては自治体による条例が上乗せされ、さらに営業が制限されるケースもあるため「二毛作民泊」は今後の民泊市場において収益化を図るうえで考慮すべき項目となりそうだ。そのソリューションを提供する同サービスの今後の展開に注目だ。
【関連ページ】【マンスリーマンション】KaguAruoo (カグアルー)
(Livhubニュース編集部)
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