日本政府観光局(JNTO)は1月16日、2018年の訪日外客数年間推計値が前年比8.7%増の3,119万2千人となり、1964年のJNTO計測開始以来、過去最高を記録したことを公表した。
昨年の夏から秋にかけて発生した台風や地震など自然災害により、東アジア市場を中心に旅行控えが見られたものの、年末までに東アジア市場すべてで前年同月を上回った。東南アジア市場については各市場における訪日旅行プロモーションが訪日需要を創造し、欧米豪市場については、好調なクルーズ船需要やグローバルキャンペーンの実施により、年間を通じて好調な伸びを示した。
市場別では、中国が838万人となり全市場で初めて800万人台に達したほか、タイが113万人となり、東南アジア市場で初めて100万人を突破するなど着実に伸び、香港を除く19市場で過去最高を記録した。
国別では、東アジアは韓国753.9万人、中国838.0万人、台湾475.7万人、香港220.8万人で73.4%を占め、東南アジアとインドは、タイ113.2万人、シンガポール43.7万人、マレーシア46.8万人、インドネシア39.7万人、フィリピン50.4万人、ベトナム38.9万人、インド15.4万人で11.2%だった。欧米豪は、豪州55.2万人、米国152.7万人、カナダ33.1万人、英国33.4万人、フランス30.5万人、ドイツ21.5万人、イタリア15.0万人、ロシア9.5万人、スペイン11.9万人で11.6%だった。その他は119.9万人で3.8%だった。
【参照ページ】訪日外客数(2018 年12 月および年間推計値)
(Livhubニュース編集部)


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