9月の訪日外客数推計値は215万9千人、昨年同月比で12万人減。台風・地震の影響で

日本政府観光局(以下、JNTO)は10月16日、2018年9月の訪日外客数推計値が前年同月比5.3%減の215万9千人となり、2017年9月の228万人を約12万人下回ったことを公表した。9月までの累計は2,346万8,500人となった。

訪日客は、2013年1月以来、5年8か月ぶりに前年同月を下回った。台風第21号の影響による関西空港の閉鎖や北海道胆振東部地震の影響による新千歳空港の閉鎖等により、航空便の欠航や旅行のキャンセルが発生したことで、訪日客の約7割を占める東アジア市場からの訪日需要が停滞した。東南アジア市場および英国を除く欧米豪市場については、両空港への航空便に欠航等はあったものの、訪日者数は増加傾向を維持した。

国別では、東アジアは韓国48.0万人、中国65.3万人、台湾32.9万人、香港12.6万人で73.5%を占め、東南アジアとインドは、タイ5.4万人、シンガポール2.3万人、マレーシア2.7万人、インドネシア2.4万人、フィリピン2.5万人、ベトナム2.9万人、インド1.3万人で9.1%だった。欧米豪は、豪州4.9万人、米国10.5万人、カナダ2.3万人、英国2.7万人、フランス2.0万人、ドイツ2.0万人、イタリア1.2万人、ロシア0.8万人、スペイン1.0万人で12.7%だった。その他は10.1万人で4.7%だった。

9月として過去最高を記録したのはタイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ベトナム、インド、豪州、米国、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、ロシア、スペインの15市場だった。

JNTOは、グローバルサイトにて関西と北海道の観光復興に向けてキャンペーンの情報発信をおこなっており、今後も観光復興に向けた支援事業等を通じ、旅行需要の回復に取り組んでいくとしている。

【参照ページ】訪日外客数(2018年9月推計値)◇9月:前年同月比5.3%減の216万人

(Livhubニュース編集部)

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