日本政府観光局(以下:JNTO)は9月20日、「訪日外客数(2017年8月推計値)」を公表した。その推計値によると、今年8月の訪日客数は前年同月比20.9%増となる247万8千人であった。これは2016年8月の204万9千人を42万人以上も上回り、8月としては過去最多人数であった。
今年は、この時期に向けたJNTOの訪日プロモーションに加え、チャーター便を含む航空路線の新規就航や増便、訪日クルーズが後押しした。
国別で見てみると、東アジアが80%以上を占める。最も訪日客数が多かったのは中国で819,700人と、全市場を通じて初の80万人台となった。査証発給要件の緩和に伴う個人旅行(FIT)の増加やクルーズ船の増加が大きな要因とみられる。
さらに、近年訪日需要が拡大している韓国は620,900人と8月として過去最高を記録した。格安航空会社(LCC)を中心に、増便やチャーター便の運航拡大、さらにSNSなどを利用したソーシャルコマースサイトとのタイアップや旅行博への出展などのJNTOによる戦略的なプロモーションが需要を押し上げているものとみられる。韓国と同様に需要拡大へのプロモーション展開のあった台湾は377,800人、香港は196,800人といずれも8月として過去最高を記録した。
このほか、東南アジアではタイ、シンガポール、マレーシア、フィリピン、ベトナム、インドが8月として過去最高を記録。豪州、北米や欧州3か国でも8月として過去最高を記録した。特にアメリカは、Lonely Planet 誌が発表した「BEST IN ASIA」において、横浜・鎌倉が2位、高山が6位にランクインするなど、ゴールデンルート以外の地域が高く評価されるケースも増えており、今後の訪日意欲の喚起につながることが期待されている。
【参照リリース】訪日外客数(2017年8月推計値)◇8月:前年同月比20.9%増の247万8千人
(Livhubニュース編集部 平井 真理)


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