日本新華僑通信社とLIFULL、国際投資分野で業務提携。インバウンド投資を推進

不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME’S(ライフルホームズ)」などを運営する株式会社LIFULL(以下、ライフル)と中国の大手メディア「人民日報海外版」の日本版「人民日報海外版日本月刊」を発行する株式会社日本新華僑通信社は2月18日、国際不動産投資分野で業務提携したと公表した。共催イベントなどを通じて日本の不動産への投資を検討する中国の不動産投資家に対して投資を推進する。

ライフルは2016年9月に不動産会社の株式会社マリモから国際不動産投資事業譲渡を受け、同事業とグローバルな投資家ネットワークや多言語対応なコンシェルジュサービスを融合することで、海外投資家と国内不動産事業者のマッチングに注力してきた。2018年1月には、中国最大級の不動産仲介会社「链家(Homelink)」と国際不動産投資分野で業務提携、同年7月には台湾有数の不動産仲介会社「台湾房屋」と同じく提携し、アジア圏から日本へのインバウンド不動産投資を促進している。

今回の提携の第1弾として、4月にも中国現地での不動産投資イベントを共催する。中国人投資家が豊富な物件の中から物件を検討することができるよう、ライフルの国際投資分野で取引のある複数社のディベロッパー、売主業者などと中国人投資家が直接商談できる場を設ける。イベントの宣伝、参加者の募集は日本新華僑通信社が行い、必要に応じてライフルの国際不動産投資専門チームが通訳・翻訳などで売主との売買取引をサポートする。さらに、中国投資家が日本不動産を購入した後のプロパティマネジメントについても、ライフルが窓口となり管理会社などと調整を行う。

中国の不動産投資家にとっては、日本に訪れることなく豊富な選択肢の中から日本の不動産への投資が可能となり、購入後のプロパティマネジメントまでのサービスをワンストップで受けることができるようになる。一方、ライフルホームズの顧客にとっては、より多くの不動産投資家とのマッチングできるようになり、言語の不安なく中国の不動産投資家との売買取引や物件管理を行うことが可能となる。

事業用不動産に関する総合サービスを提供するジョーンズ ラング ラサール株式会社によると、海外投資家による日本国内不動産へのインバウンド投資は増加しており、2017年は1兆580億円と対前年比で約2倍に、そして国内投資額にしめる割合は26%となり、そのニーズはますます高まりを見せている。今後、日本新華僑通信社のウェブサイトで「ライフルホームズ」に掲載中の投資用不動産物件情報を公開することを検討しており、グローバルな不動産投資プラットフォームの構築を加速していくとしている。

(Livhubニュース編集部)

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