世界150か国の現地体験型オプショナルツアー専門予約サイト「ベルトラ」を運営するベルトラ株式会社は5月13日、観光関連サービスに特化したクラウドファンディング「Zenes(ゼネス)」をリリースした。
「Zenes(ゼネス)」では、観光事業者がベルトラとともに旅行・観光に関わる新たなプロジェクトを企画、実施することができる。15年にわたり現地体験サービスを手掛けてきたベルトラの手厚いサポートを受けられるほか、同社が築いた5,000社を超える世界中の体験サービスの提供事業者のネットワークの協力も得ることができる。また、約210万人のベルトラ会員に対してプロジェクトをアピールできる点も強みだ。
事業者が発信できるプロジェクトは2種類ある。1つは目標金額に達した場合にプロジェクトの実施と商品提供が決定する「目標達成型」、もう1つは目標金額に到達しない場合でもプロジェクトの実施と商品の提供が行われる「実行確約型」だ。
また、支援者の支援方法は3種類ある。まず、起案されたプロジェクトに対して支援者がお金を支援し、リターンとしてモノやサービスを得る「購入型」。そして、起案されたプロジェクトに対して支援者がお金を寄付をする仕組みの「寄付型」。さらに、購入と寄付を組み合わせた「複合型」だ。
5月20日時点でサービスサイトには、「【食べて応援!】世界最大級のタカアシガニを通して、西伊豆・戸田の漁業を支援したい!」、「【観光×教育】ラオス・ナムアン村の子供の未来のために日本語教育を!教師用宿舎と交流の場を作りたい!」 などのプロジェクトが掲載されている。
ベルトラは、年内にもプロジェクトを50以上まで増やし、観光特化型クラウドファンディングのリーディングポジションを目指す方針だ。
READYFORやCAMPFIRE、Makuakeといったクラウドファンディングサービスの利用が進むなか、観光関連に特化したサービスが登場したことは、新型コロナウイルスの影響を大きく受けた観光産業を復興するうえでの大きな助けとなるだろう。また、有名な観光地を訪れ一方通行に体験するだけでは物足りない「これからの旅人」に、例えば近い未来の訪問先を、離れたところから応援することから始める旅のあり方といった新たな観光の形を提示してくれそうだ。
【サービスサイト】Zenes
(Livhubニュース編集部)
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