「エアトリ」などのオンライン旅行事業や訪日旅行事業を展開する株式会社エボラブルアジアは2019年2月28日 、訪日旅行客向けライフスタイルホテルを展開するLS株式会社と資本業務提携に合意したことを発表した。
LS株式会社は、前株式会社Ctrip JAPAN代表取締役社長の梁 穎希が設立した企業で、小規模で若者をターゲットとした「デザイン性、テーマ性、話題性、社交性、個性」を重視したライフスタイルホテルを展開している。現在までに、インバウンド事業を中心に多国籍スペシャリストがコンサルティング事業(日本インバウンド事業の起動、外資系企業の日本市場参入のサポート)を主体とする株式会社CKC、旅行事業を主体とする株式会社千遊とLS株式会社の三社を設立し運営している。
このたびの資本業務提携によりエボラブルアジアは、LS社が展開する訪日旅行客向けライフスタイルホテル事業における提携を通じて、インバウンド領域でのホテル運営事業に進出するとともに、同社が展開する訪日旅行事業の事業領域拡大を図っていく。
具体的には、LS社が立上げ、ブランディング、マネジメントを行うライフスタイルホテルのマーケティング・集客において、同社が販売する航空券、新幹線、バス等の旅行商材の付帯販売や、訪日メディア、メルマガ等でのプロモーションを実施。これにより両社が保有する多様な旅行商材、販売チャネルを活かした高い稼働率を期待している。
両社は今後、訪日観光客に人気の観光地を中心に2025年までに数十棟のライフスタイルホテル設立を計画しており、本年内の第1号案件のローンチを視野に推進している。またエボラブルアジアは、LS社発行済み株式のうち34%を取得。本資本提携は、投資事業の一環での取り組みであり、LS社の今後の成長によるリターンを期待している。
資本業務提携に関して、LS社代表取締役の梁氏は「今後は、両社の力を合わせ、訪日観光客に人気の観光地を中心に、数十棟のライフスタイルホテル設立を計画しております。このほか両社は今回の提携を皮切りに、訪日インバウンドマーケティングにおけるさまざまな業務で連携を図り、サービスを強化して参ります。」と述べている。
また、エボラブルアジア社代表取締役社長の吉村氏は「LS株式会社は中国市場に対する広い知見、集客基盤を有しており、中国旅行客のニーズに合致したブランディング、プロモーションに強みを持っております。一方で当社は航空券、新幹線、バス、レンタカー、アクティビティなど、日本国内における多様な旅行商材を保有しており、今回の取り組みにおいては、両社間に高いシナジーが期待できるものと確信しております。今後は、ライフスタイルホテルを起点として、訪日旅行をワンストップでお客様にお届けできる仕組みを構築して参りたいと考えております。」と話した。
昨今はOTA事業同士や、OTA事業と宿泊施設向けシステムの事業を展開する企業との業務提携が増えている中、今回のようなオンライン旅行事業と、ホテルの企画運営事業を行う企業同士の資本業務提携は珍しく、とても注目度が高い内容と言える。このたびの業務提携から生まれる新たなサービスにより、外国人観光客の「旅マエ」と「旅ナカ」での満足度が向上し、多くの訪日リピーターを獲得できることを期待したい。
【転載元】エボラブルアジアがLS株式会社と資本業務提携、インバウンド領域でのホテル運営事業に本格進出
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