荷物預かりサービスを展開するecbo(エクボ)株式会社は8月8日、同社が運営する荷物一時預かりシェアリングサービス「ecbo cloak(エクボクローク)」の対応エリアを拡大し、全国47都道府県で利用可能になったことを発表した。
「ecbo cloak」は、「荷物を預けたい人」と「荷物を預かるスペースを持つお店」をつなぐ荷物預かりサービスだ。アプリから事前予約することにより、カフェや美容室といった店舗から、郵便局や駅構内などの公共施設まで多種多様なスペースに荷物を預けることができる。2017年1月のサービス開始以降、東京エリアのほか全国の主要都市や観光地など、サービスニーズの高いエリアを中心に展開を進め、既に1,000以上の導入店舗数を誇る。

観光立国推進を掲げた日本への訪日外客数は年々増加し、2018年には過去最高の3,000万人を突破した。2020年には東京オリンピック・パラリンピックを控え、さらなる訪日外客数の増加が見込まれるものの、従来のコインロッカーの形態では荷物預かりのニーズに対して供給が追いついていない状況だ。そうなれば当然、日本を訪れる外国人観光客の多くは、スーツケースなど大きな荷物を抱えて日本を観光しなければならなくなる。
「ecbo cloak」は、そういった訪日外国人の観光時の煩わしさを少しでも軽減するためにスタートしたサービスだ。サービス開始当初より、外国人観光客の間で認知が広がり、スーツケースなどの旅行荷物を預ける外国人利用者が増えている。最近では、日本人の日常利用も大幅に増えており、ベビーカーや楽器、スポーツ用品など、コインロッカーに入らない大型の荷物を預けたいというニーズにも応えている。
同社は今後も「モノの所有を、自由に。」のミッションのもと、「必要なモノを、必要な場所で、必要なタイミングで利用できる世界」をつくるため、サービスの拡充を図っていくという。
最近の訪日外国人の観光エリアが、主要都市だけではない広範囲に及んでいることは、地方のインバウンドニーズが伸びていることからも読み解ける。その際、荷物の移動も必要であるため、対応エリアが全国に広がった「ecbo cloak」のニーズは一層伸びていくだろう。
7月には「ポーターエクスプレス」が全国の「カラオケ館」で手荷物一時預かりサービスを開始するなど、訪日外客数の増加とニーズ拡大に伴い、荷物預かりの市場も盛り上がりを見せている。今後もこうした痒いところに手が届く、観光客視点のサービスが広がることに期待したい。
【サービスサイト】ecbo cloak(エクボクローク)
【関連ページ】街カフェで荷物一時預かり。シェアリングサービス「ecbo cloak(エクボクローク)」
(Livhubニュース編集部)


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