IoTに関する企画開発を行うConnected Design株式会社(以下:コネクティッド・デザイン)は6月29日、スマートロック(電子錠)などのIoT機器を顧客のシステムに連携できる法人向けAPI「Connected API(コネクティッド・エーピーアイ)」(特許出願中)の機能強化を6月30日より実施すると公表した。
「Connected API」は、コネクティッド・デザインが提供するスマートロック、IPカメラ、各種センサー、家電リモコンなどのIoT機器をAPI経由で操作、または状態の確認ができるというもの。例えば民泊における鍵の受け渡しに関しては、スマートロックであればホストのシステムを経由して、日時や曜日を指定した鍵の開閉権限をゲストに渡すことができる。
今回の機能強化の概要は、「暗証番号の追加」と「カメラ映像の確認機能追加」だ。「暗証番号の追加」は、これまでスマートロックの解錠権限の受け渡し方法がURLのみだったところ、「暗証番号(4桁~10桁)」が追加されることにより、「暗証番号」を覚えていれば携帯電話を取り出すことなく、解錠操作を行うことが可能になる。また、「カメラ映像の確認機能」は、管理者が利用する「管理画面」から、共用部等に設置したカメラの映像が確認可能になるというもので、管理する物件のセキュリティ強化や、来訪者をカメラで確認しながら遠隔でスマートロックを開閉することが可能となる。
API機能はブラウザ上で操作できる。民泊の予約管理システムと連携し、ゲストの宿泊機関に鍵を開閉できる権利を付与するのは勿論、各種操作ログ(スマートロックの開閉やセンサー反応ログ)や利用履歴を確認できるため、安心・安全な民泊運営の実現が期待できるという。さらに、IPカメラや家電リモコンを組み合わせることで、入退室者の遠隔監視などのセキュリティ強化や、入退室時の照明の自動点灯・消灯、エアコンのON/OFFも実現可能だ。
今後もデバイス、機能を順次拡大していくという。
コネクティッド・デザインは2015年11月にイッツコム、ニフティ、東京急行電鉄がスマートデイズ事業の発展に向け設立した新会社だ。外部企業との連携も強化しながら事業を推進するとしており、今後拡大されていく機能も多岐に渡ると予想される。今後どのように展開するのか、期待したい。
【参照ページ】Connected Design、スマートロックの解錠権限の 受け渡しに「暗証番号」を追加 ~不動産物件の内覧自動化や民泊、 シェアオフィスの運営支援に新たな利便性を追加~
【参照ページ】Connected Design
(Livhubニュース編集部 平井 真理)
平井 真理
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