ここでは、2017年1月1日時点のBnB Insight最新データに基づいて、日本全国の民泊・Airbnbの掲載件数や稼働状況などを簡単に分析、ご紹介していきます。
昨年12月下旬には政府が2017年度の観光庁の予算を発表し、2020年に訪日外国人旅行者数4,000万人という目標の達成に向けて、2015年度に100億円規模だった予算を約256億円まで大幅に増額することが分かりました。このうち、「訪日プロモーションの強化」には最大となる87億100万円が割り当てられており、健全な民泊サービスの普及に向けても新たに7,000万円が計上されました。
今年は民泊新法が通常国会に提出予定となっており、合法民泊の普及にとっても大きな節目の1年となりそうですが、政府としてもインバウンド産業・民泊を積極的に推進していく意向が強いため、2017年も昨年に引き続きますます日本の民泊市場は盛り上がっていきそうです。
それではさっそく日本全国の最新の民泊状況について見ていきましょう。
日本全国のAirbnb掲載件数
2017年1月1日時点での日本全国の掲載件数は、前月比102.3%増となる45,903件でした。都道府県別に見ると、最も多いのが東京都で16,320件、次いで大阪府が11,955件、京都府が4,431件、北海道が1,721件、沖縄県が1,700件、福岡県が1,671件、そして神奈川県が1,167件となっています。
また、市区町村別に見ると、最も多いのが大阪府大阪市中央区で4,144件、次いで東京都新宿区が3,451件、大阪府大阪市浪速区が2,586件、東京都渋谷区が2,245件という順番になっています。
日本全国のAirbnbホスト数
2017年1月1日時点での日本全国のAirbnbホスト数は前月比100.2%増となる18,791名でした。都道府県別に見ると、最も多いのが東京都で7,210名、次いで大阪府で3,717名、京都府が1,743名となっています。
日本全国のAirbnb稼働率
2016年12月の日本全国のAirbnb稼働率は前月比2.2%増となる58.1%でした。100件以上の民泊物件がある都道府県に限定して見てみると、最も稼働率が高かったのは東京都で65.4%、次いで大阪府の61.7%、福岡県の61.7%、愛知県の55.6%と続きます。
日本全国の想定宿泊単価
2016年12月の日本全国のAirbnbの想定宿泊単価は前月比768円増となる14,346円でした。100件以上の民泊物件がある都道府県に限定して見てみると、最も想定宿泊単価が高かったのは長野県で28,424円、次いで北海道の20,850円、静岡県の20,178円と続きます。
※想定宿泊単価の定義:BnB Insightでは、ホストが設定した宿泊料金に加え、追加人数設定および追加料金、そして清掃料金を加味したうえで想定宿泊単価を設定しています。そのため、全体的にAirbnbリスティングページの右上に記載されている宿泊料金よりも高くなる傾向があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?1月は全国的に宿泊施設の稼働率が下がる傾向にありますが、3月、4月に向けて徐々に稼働率は高まっていきます。特にお花見シーズンは訪日外国人からの需要も増加し、1年の中でも最も高い値段で予約がとれるシーズンでもあります。既に予約競争は始まっていますので、ぜひ需要を取りこぼさぬよう、準備を進めていきましょう。
さらに詳細なデータについては、下記より最新の全国版の地域別レポートをお求めください。Airbnb想定売上上位リスティングのURL一覧なども掲載しており、より具体的かつ詳細な分析ができるようになっています。
【転載元】BnB Insight「【最新版!2017年1月1日時点】日本全国の民泊・Airbnb件数・稼働率・宿泊単価」
【参照サイト】BnB Insight
(Livhub 編集部)
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