ここでは、2016年12月1日時点のBnB Insight最新データに基づいて、京都府の民泊・Airbnbの掲載件数や稼働状況などを簡単に分析、ご紹介していきます。
京都では、京都市が民泊を巡るトラブルの多発を受けて、新たに許認可取得済の民泊も含む宿泊業者を対象に新たな指導要綱を策定し、12月から運用することを公表しました。民泊開業前の近隣住民への周知やゲストに防止を求めるべき迷惑行為の詳細、立ち入り検査、無許可営業に対する刑事告発など、新要綱は違法民泊に対する厳しい姿勢をさらに明確化・強化した内容となっています。
加えて、京都市は2017年4月には民泊施設の監視や指導を専門に担う部署を新設することも発表しており、市内の違法民泊撲滅に向けて積極的な姿勢を強めており、無許可の民泊施設にとってはかなり民泊運用リスクが高くなることが想定されます。
それではさっそく京都府の最新の民泊状況について見ていきましょう。
京都府のAirbnb掲載件数
2016年12月1日時点での京都府内の掲載件数は、前月比101%増となる4,439件でした。地区別に見ると、最も多いのが京都市で4,349件、次いで京都市下京区が933件、京都市中京区が706件、京都市東山区が650件となっています。
掲載件数が100件以上の地域で前月比が一番高かったのは105.7%増となる京都市北区で206件、次いで京都市南区が103.7%増となる337件、京都市上京区が102.2%増となる382件、京都市中京区が102.1%増となる706件となっています。
京都府のAirbnbホスト数
2016年12月1日時点での京都府内のAirbnbホスト数は前月比102.4%増となる1,734名でした。地区別に見ると、最も多いのが京都市で1,685名、次いで京都市下京区で437名、京都市中京区が371名、京都市東山区が314名となっています。
京都府のAirbnb稼働率
2016年11月の京都府のAirbnb稼働率は前月比7.2%増となる73.8%でした。京都は毎年紅葉シーズンとなる11月がピークシーズンとなりますので、この稼働率増加は季節要因によるところが大きいと考えられます。地区別に見てみると、最も稼働率が高かったのは京都市下京区で80.3%、次いで京都市中京区の78.1%、京都市東山区の77.6%、京都市の74.6%と続きます。
京都府の想定宿泊単価
2016年11月の京都府のAirbnbの想定宿泊単価は前月比2,084円増となる18,108円でした。地区別に見ると、最も想定宿泊単価が高かったのは京都市東山区で20,804円、次いで京都市下京区の19,680円、京都市中京区の19,488円と続きます。
※想定宿泊単価の定義:BnB Insightでは、ホストが設定した宿泊料金に加え、追加人数設定および追加料金、そして清掃料金を加味したうえで想定宿泊単価を設定しています。そのため、全体的にAirbnbリスティングページの右上に記載されている宿泊料金よりも高くなる傾向があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?京都は訪日外国人からの非常に人気がある日本のインバウンドビジネスの聖地でもあり、民泊施設も増加し続けています。一方で、京都市は大阪府とは異なり民泊に対しては一貫して厳しい姿勢を貫いており、今後は違法民泊に対する監視体制・取締りがさらに強化される予定ですので、京都での長期的に民泊運用を考える場合は旅館業の許認可取得か、民泊新法の制定を待つ以外にないでしょう。
さらに詳細なデータについては、下記より最新版の京都府の地域別レポートをお求めください。Airbnb想定売上上位リスティングのURL一覧なども掲載しており、より具体的かつ詳細な分析ができるようになっています。
【転載元】BnB Insight「【最新版!2016年12月1日時点】京都府の民泊・Airbnb件数・稼働率・宿泊単価」
【参照サイト】BnB Insight
(Livhub 編集部)
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