ここでは、2016年12月1日時点のBnB Insight最新データに基づいて、東京都の民泊・Airbnbの掲載件数や稼働状況などを簡単に分析、ご紹介していきます。
12月の初旬、東京では民泊を巡る法規制の対象が明らかでないとして、都内の弁護士らが民泊に際して旅館業法に基づき江東区長の許可を受ける義務がないことを確認する訴訟を東京地裁に起こしました。
現状東京で民泊運用を合法的に行う場合には、大田区の特区民泊制度を活用する場合を除き、旅館業法簡易宿所の許認可取得が必須となります。しかし、今回の訴訟では旅館業法による民泊規制に対する法的な正当性に疑問を投げかけるもので、この種の訴訟は全国でも初とあり、司法判断に注目が集まっています。
このように民泊をめぐって様々な議論が続いておりますが、11月の東京における民泊の運用状況はどうだったのでしょうか?それではさっそく東京都の最新の民泊状況について見ていきましょう。
東京都のAirbnb掲載件数
2016年12月1日時点での東京都内の掲載件数は、前月比100.9%増となる15,745件でした。地区別に見ると、最も多いのが新宿区で3,302件、次いで渋谷区が2,193件、港区が1,289件、台東区が1,173件となっています。
掲載件数が100件以上の地域で前月比が一番高かったのは105.1%増となる練馬区で186件、次いで荒川区が105%増となる317件、台東区が104.5%増となる1,173件、中央区が104.3%増となる588件となっています。
東京都のAirbnbホスト数
2016年12月1日時点での東京都内のAirbnbホスト数は前月比101.9%増となる7,189名でした。地区別に見ると、最も多いのが新宿区で1,584名、次いで渋谷区で1,328名、港区が822名、台東区が648名となっています。
東京都のAirbnb稼働率
2016年11月の東京都のAirbnb稼働率は前月比0.1%増となる62.4%でした。10月と比較しても横ばいで推移していますが、大阪と比較すると総じて稼働率は高い状況が続いており、高いニーズが継続していることが分かります。地区別に見てみると、最も稼働率が高かったのは渋谷区で74.6%、次いで目黒区の70.5%、港区の67.7%、千代田区の66.7%と続きます。
東京都の想定宿泊単価
2016年11月の東京都のAirbnbの想定宿泊単価は前月比160円増となる13,368円でした。地区別に見ると、最も想定宿泊単価が高かったのは港区で16,215円、次いで中央区の16,190円、江東区の16,102円と続きます。
※想定宿泊単価の定義:BnB Insightでは、ホストが設定した宿泊料金に加え、追加人数設定および追加料金、そして清掃料金を加味したうえで想定宿泊単価を設定しています。そのため、全体的にAirbnbリスティングページの右上に記載されている宿泊料金よりも高くなる傾向があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?日本のインバウンドの聖地でもある東京では、早いもので既に来年の花見シーズンに向けた物件予約も入り始めています。民泊新法の行方も気になるところですし、旅館業法の規制緩和により旅館・ホテルの最低客室数規制も改正される方向で進んでおり、今後はさらに多くの事業者がインバウンド・民泊事業に進出してくることが想定されます。
民泊物件数の伸びは鈍化しつつありますが、既に件数自体は15,000件を超えており、競争が激しい中でいかに自身の物件に訪日ゲストを呼び込むのか、これまで以上に戦略的な集客が求められることになりそうです。
さらに詳細なデータについては、下記より最新版の東京都の地域別レポートをお求めください。Airbnb想定売上上位リスティングのURL一覧なども掲載しており、より具体的かつ詳細な分析ができるようになっています。
【転載元】BnB Insight「【最新版!2016年12月1日時点】東京都の民泊・Airbnb件数・稼働率・宿泊単価」
【参照サイト】BnB Insight
(Livhub 編集部)
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