アルメックス、Connected DesignとIoTを活用した宿泊空間のスマート化実証実験開始へ

ホテルや病院などの自動精算機・PMS・オペレーションシステム大手の株式会社アルメックス(以下:アルメックス)と、IoTに関する企画開発を行うConnected Design(コネクティッド・デザイン)株式会社(以下:Connected Design)は8月31日、2016年10月より宿泊空間のスマート化に関する実証実験を開始することを公表した。

アルメックスは、訪日外国人向けレジャーホテル紹介ポータルサイト「Loveinn Japan」の運営等、民泊事業に取り組んでおり、同実証実験は「E-stay project」の一環として行われる。これまで「E-stay project」ではマルチペイメント機能を搭載した次世代精算システム、利便性や安全性を兼ね備えたスマートキーデバイス、さらにはクラウドを利用した売上管理・顧客管理・業務管理・集客対応アプリケーションや次世代PMSの開発を行ってきた。

Connected Designは、IoTサービス用ハードウェアおよびソフトウェアの企画開発、調達および販売を行っており、ホームオートメーションや個人向けから店舗・オフィス・ホテルなどの法人向け、各種生活サービス等とのアライアンス向け等多岐にわたる。また、イッツ・コミュニケーションズが2015年2月から提供している、スマートフォンやタブレットを使って家の中を自由にコントロールできるスマートホームサービス「インテリジェントホーム」向けのIoT機器の企画開発や、アプリケーション等の企画開発を行っている。

宿泊施設に対する多様なニーズへの対応や、さらなる利便性の向上を目指し、10月より共同で実証実験を行うという。

実証実験では「宿泊施設向けIoTサービスの共同開発と検証」を行う。例えば、宿泊部屋のカギを宿泊客が保有するスマートフォンで開閉、またそれと同時にエアコンの運転のオン、オフや、VOD(Video On Demand)の閲覧内容によって照明の照度を変えるなどの対応を行う。また、アルメックスの既存顧客へ共同開発したサービスのテスト提供やE-stayシステムの提供を行う。

この実験により利用者のニーズに応えられることが確認できた場合、アルメックスとConnected Designは2018年8月末までに2,000室を目標としたスマート化を実現する見通しだ。空間のスマート化は映画の中や遠い未来のように思えるが、当たり前のものとなる時代は目と鼻の先なのかもしれない。

【参照リリース】アルメックスとConnected Design、IoTを活用した宿泊空間のスマート化に関する実証実験の開始に合意
【コーポレートサイト】ホテル・医療機関向け自動精算機・システムの最先端企業 アルメックス
【コーポレートサイト】Connected Design(コネクティッドデザイン)株式会社|IoT・スマートホーム

(Livhubニュース編集部 平井 真理)

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平井 真理

東京都出身。これまでダイエットアプリ、霊廟、ゲームなど幅広い業界での商品紹介やノウハウなどのライティング経験あり。ウェブライターの経験を活かし、主に民泊・Airbnb関連のニュース記事の執筆を担当。