移り変わりの少ない自宅の景色の中で、日々リモートワークに勤しむ方に朗報だ。和歌山県白浜町に位置する陸、海、空の140種、1400頭の動物が暮らすアドベンチャーワールドのサファリワールド内に日本初の自然体感型パンダバンブーモバイルワーケーションスポットが誕生した。
その名の通り、この施設は「竹」でできている。昨今、日本の里山では放置された竹林が拡大し、従来そこにあった樹木から日光と土中の養分を吸い取り、森林が朽ちてしまうという問題が発生しているそうだ。そうした問題を解決すべく、アドベンチャーワールドでは、飼育しているジャイアントパンダの食用に、主に大阪府岸和田市の里山から竹の葉を調達している。そして、パンダが食べない竹幹なども有効活用すべく「パンダバンブープロジェクト」を立ち上げ、様々な竹の活用方法を模索している。
今回のワーケーションスポットは、そんな活動を行うアドベンチャーワールドと、竹の建築を通して「竹の復権」「竹と共に生きる社会」を目指す滋賀県立大学の陶器浩一研究室が共同で、企画・設計・設営を行った。
企画に参加した陶器浩一教授は「この空間の中で自然を感じながら、竹の魅力と新たな生活スタイルを発見していただければ幸いです」とコメントしている。
施設は7月19日(月)より一般利用が開始しており、アドベンチャーワールドの利用者は入場時に施設に空きがあれば利用できる。利用時間は10:30-15:30。Wi-Fiも完備されており、もちろん電源も備え付きである。また今後、企業・個人向けの予約受付も予定しているという。
アフリカゾウを眺め、涼やかな竹を感じながら仕事ができる今までにないワーケーションスポット。この機会に、新しい働き方に挑戦してみてはいかがだろうか。目の間に広がるいつもとは違う景色が、新たなアイディアを呼び起こしてくれるに違いない。
【参照サイト】アドベンチャーワールド
【参照サイト】株式会社アワーズパンダバンブープロジェクトについて
むなかたりょうこ
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