ゲストへの鍵の受け渡しはどうやるの?おすすめの方法が知りたい!

Airbnbなどの民泊ホストを始める際に必ず決める必要があるのが、ゲストへの鍵の受け渡し方法です。鍵の受け渡しには様々な方法がありますが、物件によってベストな方法は変わってきます。そこで、ここでは、Airbnb初心者の方向けに、ゲストへの鍵の受け渡し方についてご紹介したいと思います。

そもそも、どんな受け渡し方法があるの?

Airbnbなどを通じてゲストを自身の運用する物件に宿泊させる場合、そもそもどのような鍵の受け渡し方法があるのでしょうか?一般的な方法としては下記の4つが挙げられます。

  • 自宅で待機、もしくは駅などで待ち合わせして直接渡す
  • 郵便ポストの中にキーボックスを置く
  • 鍵の受け渡しサービスを利用する
  • スマートロックを利用する
  • 無人・遠隔で受け渡しできる鍵ボックスを利用する

それぞれの方法について簡単にご紹介していきます。

自宅で待機、もしくは駅などで待ち合わせして直接渡す

一番シンプルな方法は、ゲストに対して直接鍵を渡すという方法です。自宅で待機する場合もあれば、最寄りの駅でゲストと待ち合わせて物件まで案内し、鍵を渡すというケースもあります。これは確実に渡せるという意味ではよいのですが、実はあまりおすすめの方法ではありません。

なぜなら、ゲストは多くの場合、約束の時間通りにやってこないからです。例えば事前にチェックインは15:00と聞いていたとしても、実際は約束通り15:00にゲストが物件にやってくるケースはほとんどないと考えたほうが無難です。

海外からの観光客の中にはそもそも日本人ほど時間を守るという意識が強くない人々も多くいますし、仮に時間通りに到着しようと思っていたとしても、空港からのアクセスや電車の乗り換え、改札を降りてから物件までの道のりなどが分からずに想定以上に時間がかかってしまうことは日常茶飯事です。

そのため、直接鍵を受け渡そうとすると、約束通りにはゲストがやってこず、結果として長時間待たされることが多々あります。待ち時間は問題ないという方であればこの方法でも大丈夫ですが、Airbnbなどを運用しているホストの方々の中には、日中は仕事をしており時間がとれない方がほとんどだと思いますので、この方法はあまり現実的ではありません。

郵便ポストの中にキーボックスを置く

現在の民泊において一番主流となっている鍵の受け渡し方法はこのパターンです。郵便ポストの中にキーボックスを置いておき、その中に鍵を入れておくというやり方です。キーボックスの暗証番号をゲストに伝え、自分自身で鍵をとってもらいます。キーボックスはAmazonなどで数千円で購入することができます。

キーボックスを使わずに鍵を直接郵便ポストの中に入れておくこともできるのですが、これは防犯上かなりリスクが高いのでおすすめはできません。郵便ポストを利用して受け渡しをする場合、必ずキーボックスを利用するようにしましょう。

しかし、この方法が使えるかどうかは、貸し出す物件のタイプによって変わってきます。特に要注意なのは、オートロック付きマンションの一室を貸し出す場合です。オートロック付きマンションの場合、オートロックよりも手前に郵便ポストがあれば問題ないのですが、オートロックの中にポストがある場合、もし共通のオートロック解除番号などがなければゲストはポストまで辿り着けませんので、鍵の受け渡しはできません。

それでは、その場合はどうすればよいのでしょうか?方法としては、マンションの外にあるフェンスなどにキーボックスをぶら下げておくというやり方もあります。しかしこのやり方は、マンションの共用部分を使用して鍵の受け渡しをする形になりますので、トラブルになる可能性もあります。また、ゲストが必ず定位置にキーボックスをぶら下げ直してくれるとも限らないので、リスクもあります。

裏技としては、マンションの自転車置き場に駐輪スペースを借り、そこに自転車を置いて、その自転車にキーボックスをぶら下げておくという方法もあります。自転車は移動できないように固定しておきます。ただし、これも駐輪スペース自体は自分の賃貸エリアだとしても、駐輪場という共有スペースを利用していることには変わりませんので、あくまで裏技という感じです。

鍵の受け渡しサービスを利用する

上記2つの方法が使えない場合、鍵の受け渡しサービスを利用するといった方法もあります。最近では1回数千円程度で、鍵の受け渡しから物件までの案内、ハウスルールの説明などを代行してくれる会社も出てきていますので、そうしたサービスを利用するのもありです。ただし、この場合は費用がかかりますので、利用するかどうかは物件の売上も考慮する必要があります。また、こうしたサービスは主に主要駅の駅近くにしかないので、遠隔地の物件などの場合、利用するのは難しいでしょう。

民泊専用の鍵の受け渡しサービスについては、下記ページを参考にしてください。

スマートロックなどを利用する

最近注目が集まっているのが、民泊へのスマートロックデバイスの活用です。スマートロック業界が民泊に関わる需要に目をつけて積極的に販売を展開しており、今後、スマートロックの活用事例は増えていくと考えられます。

スマートフォンなどで鍵の開閉操作ができるスマートロックは利便性もセキュリティ面も抜群ですが、購入費用はかかります。また、鍵のタイプやスペースによってはスマートロックのデバイスをドアに設置できないケースもありますので、その点も注意が必要です。

Livhub編集部がおすすめする民泊におすすめの代表的なスマートロックは下記にまとめていますので、ぜひ参考にして下さい。

無人・遠隔で受け渡しできる鍵ボックスを利用する

2017年12月、遠隔・無人で鍵の受け渡しができるIoTキーボックス端末「Keycafe Smartbox(キーカフェ スマートボックス)」が日本に上陸しました。カナダのKeycafe社が運営しており、これまでニューヨーク、パリ、ロンドン、バンクーバーなど欧米主要都市500か所のカフェやコンビニで利用されてきました。

ホストが鍵をボックス内に入れてアクセス権を設定すると、アクセスコードと設置場所、店舗の営業時間がゲスト宛にメールやショートメッセージで届きます。ゲストが鍵を受けとると、ホストにメールが自動送信されるので、今までの受け渡し方法とくらべ、便利かつ安全に鍵の受け渡しができます。アクセス権はゲストごとに変更され、有効期限を設定することも可能です。設置する際には、基本料金なしのプランや月額制のプランなど、用途や頻度に合わせたプランが用意されていますので、民泊オーナーや運用代行会社でも目的に合わせて導入することができます。

2018年1月には、訪日外国人が多い新宿、渋谷に続き、観光客向けのサービスを提供するローソンGINZA SIX店に設置されました。ローソンは2019年3月までに東京、名古屋、大阪などの観光立地を中心とする100店舗での展開を予定しており、法人による導入も進んでいます。

鍵の受け渡しにトラブルはつきもの!しっかりと対策を!

上記のように、鍵の受け渡し方法には様々なパターンがありますので、自身の物件に合ったやり方を考えましょう。また、補足となりますが、民泊の運用においては鍵関係のトラブルが本当によく起こります。具体的なケースとしては、「ゲストが宿泊中に鍵をなくした」「ゲストが鍵を持って帰ってしまった」「郵便ポストが壊れて開かない」などが挙げられます。

こうしたトラブルはいつか必ず起こるものと考え、事前にしっかりと対策を練っておくことが重要です。ホストの方におすすめしたいのは、「鍵を最低4本用意する」ということです。

まず、1本目の鍵はゲストに渡すように郵便ポストに置いたキーボックスの中に入れておきます。そして2本目の鍵は、ゲストには伝えないものの、紛失に備えて、マンションや部屋のどこかに置いておきます。ドアの横にある水道管メーターの部分に緊急用としてぶら下げておく、郵便ポストに2つキーボックスを入れて置き、一つの暗証番号だけを伝えておく、などでもよいでしょう。スペアキーを現場に用意しておくことで、ゲストが鍵をなくしてしまった場合に備えます。

さらに、3本目の鍵は、部屋の清掃をお願いしている清掃会社に渡しておきます。そして、最後に自分自身も予備で持っておきます。

鍵がなくてスムーズにチェックインができないというだけで、ゲストの満足度は非常に下がってしまいます。そのため、仮に前のゲストが鍵を紛失してしまったとしても、次のゲストがやってくるときまでには問題なく鍵が使えるようにしておく。この体制をしっかりと作っておくことが民泊ホストには求められます。

(Livhub 編集部)

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