エクスペディアグループのバケーションレンタルサイト「ホームアウェイ」は6月14日、住宅宿泊事業法が施行され、全国的に民泊が解禁される6月15日を「バケーションレンタルの日」に制定し、国内外で日本のバケーションレンタルの啓発活動を進めていくと発表した。同社が一般社団法人日本記念日協会に申請の上、「バケーションレンタルの日」の制定が決定した。
バケーションレンタルとは、物件のオーナーが部屋を使用しない期間中、自身の物件を旅行者などに短期で貸し出すサービスのことを指す。日本では「民泊」と一括りに訳されることも多いが、海外では以前よりリゾート地の別荘や地方の一軒家、ヴィラ、ビーチハウスなど多くの家主不在型の物件がバケーションレンタルとして活用されてきた。
今後、ホームアウェイは日本においても国内旅行者および訪日外国人を対象として別荘や古民家など日本独自のバケーションレンタル文化を広めるべく、物件開拓の強化に加えて積極的な情報発信、プロモーション活動を進めていく。
欧米ではすでに一般的な文化となっているバケーションレンタルでの滞在が日本においても普及すれば、現在の日本のインバウンドの中心であるアジア圏だけではなく欧米圏からの観光需要も掘り起こせるほか、富裕層の訪日が増えることで政府が掲げる訪日外国人旅行消費額8兆円という目標の実現に向け、一人あたりの旅行支出の増加につながる可能性もある。
ホームアウェイは月間訪問数4,000万人を誇る同社のサイトを活用し、同社の主要顧客である家族・グループに対して日本でのバケーションレンタル滞在を訴求することで、主に地方への誘客を進めていく予定だ。
数多くある民泊の形態の一つである「バケーションレンタル」は、地方で深刻化する空き家問題の解決策としても期待がかかっている。記念日の制定をきっかけとしてさらにバケーションレンタルの認知度が高まり、利用者が増えることを期待したい。
【参照サイト】ホームアウェイ
(Livhubニュース編集部)


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