民泊提供者向けサービス「Mister Suite」を展開するSQUEEZE、4.2億円を調達

民泊提供者向けサービス「Mister Suite(以下:ミスタースイート)」を展開するSQUEEZEは5月25日、サービスの拡充を目的として、ジャフコ、インキュベイトファンド、その他事業会社、個人投資家らから総額約4.2億円の資金調達を行ったことを公表した。

ミスタースイートでは民泊事業者向けに「宿泊事業者向けクラウドソーシングサービス」と「Mister Suite Lab」を提供している。「宿泊事業者向けクラウドソーシングサービス」は取引額の5%を利用価格とし、物件のリスティングと価格の最適化、問い合わせ対応、鍵の受け渡しなどのチェックインサポート、チェックアウト後のクリーニング手配まで一貫して運用をサポートするサービスだ。

また、「Mister Suite Lab」は、現在β版だが複数のアカウントや物件リスティングの収益管理、周辺の競争環境といった情報を把握するためのツールだ。特徴は全ての情報を一元管理しており、民泊運営に関わる物件掲載、問い合わせ対応、クリーニングなどの業務を細分化し、地域住民に業務を委託する点にある。例えば、問い合わせ対応は海外に住んでいる主婦に委託している。また、クリーニング作業は契約している個人のクリーナーに委託し、リネンの交換なども専門の業者と提携している。システム内に全ての情報があり、各担当が随時そこから物件のステータスをアップデートし、詳細を確認するという仕組みだ。このようなオペレーションの効率化にミスタースイートの強みがあるという。

今回の資金調達により、経営基盤の強化と共に、システム開発強化、マーケティング展開、積極的な人材採用を図り、具体的に「スマホアプリの作成」、「民泊運用代行物件の拡大」、「不動産会社へのアプローチ」を行う予定だ。

「スマホアプリの作成」については、クリーナーが簡単に清掃の依頼と報告ができるスマホアプリを製作するという。また、「民泊運用代行物件の拡大」については、現在、東京・大阪・京都の3都市でミスタースイートを展開し270件ほどの民泊の運用代行を行っている件数を来年には2,000件に増やす考えだ。「不動産会社へのアプローチ」は「民泊運用代行物件の拡大」の一貫として行われる。

民泊経営の全てがネット上で完結するようになるのは、時間の問題のようだ。

【参照ページ】問い合わせ対応からクリーニングまで、民泊提供者向けサービスを展開するSQUEEZEが総額約4.2億円を調達

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Livhub 編集部

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