シノケングループがイー・旅ネットと事業提携。法整備に伴い「民泊」本格始動

アパート・マンションの販売事業や不動産の賃貸管理事業を手掛ける株式会社シノケングループ(以下:シノケングループ)は2月17日、旅行関連商品のe-マーケットプレイスを運営するイー・旅ネット・ドット・コム株式会社(以下:イー・旅ネット)とのプロジェクト発足を発表した。

シノケングループでは、大田区に民泊を念頭に置いたマンション開発物件を確保したほか、港区等の都内約200戸の社有物件の活用、持分法適用関連会社である株式会社プロパストとのリノベーション事業、賃貸管理物件の空き部屋活用など、民泊の規制緩和に向けて着々と対応を進めてきた。

一方のイー・旅ネットはこれまで主に日本人の海外旅行を扱っていたが、昨年から2,000万人とも言われる訪日旅行(インバウンド)への参入を開始、英語と中国語の専用サイトを作成し、現在はサイト経由で訪日旅行も取扱っている。

両社は法令整備に伴い、シノケングループが保有する物件の予約・販売の代行を目的とする業務提携に向けた検討を開始するプロジェクトを発足させ、来る販売開始に備えるという。

今回の業務提携のように、既に大手企業のいくつかは民泊の規制緩和を見込んで水面下で着々と準備を進めており、法的な位置づけが整理された段階で一気に事業を拡大する意向だ。シノケンをはじめ、民泊関連事業を手が蹴る各社の動向に注目が集まる。

【参照リリース】株式会社シノケングループ:民泊事業における業務提携に向けた検討開始のお知らせ
【参照リリース】イー・旅ネット・ドット・コム株式会社:民泊事業において業務提携に向けた検討開始のお知らせ

(Livhubニュース編集部 平井 真理)