訪日外国人向けサービスを提供するotomo株式会社は1月22日、インバウンド旅行者向けのプライベートツアーサービス「otomo(オトモ)」を正式にリリースし、関東圏1都3県(東京・神奈川・千葉・埼玉)で、合わせて150種類以上のツアープランの予約受付を開始した。
オトモは国内各地の留学生や外国語スキルを持つ人材(外国語人材)をガイドとして紹介するサービスで、18歳以上で一定レベル以上の外国語スキルを有していれば誰でもガイドとして登録することができるのが特徴。ガイドに支払われる報酬は、1時間1,000円~10,000円の範囲でガイドが自由に設定できる。
外国語による有償でのガイド業務は国家資格が必要だったが、2018年1月の改正通訳案内士法の施行により規制緩和され、資格が不要になった。同社は、急増中の訪日外国人旅行者のニーズに対応すべく、2018年2月よりガイド登録やツアーの予約受付を限定的に開始、テストマーケティングを通じてサービス開発を進めてきた。旅行者、ガイドの双方で高い満足度を得られたことから、リリースに踏み切ったという。
訪日外国人旅行者は2011年から7年連続で増加しており、18年には年間3,000万人を超えるなど、今後もインバウンド市場の拡大が期待されている。リピーターや個人旅行、地方への訪問など、形態も多様化してきた。オトモは、日本に在留資格を持つ外国人263万人(留学生は32万人)をはじめ、全国数百万人と推計される「外国語人材」(外国語を話せる人)、約2万4千人が登録する通訳案内士を、多様なニーズに応える人材として見込む。
旅行者は同社のウェブサイトから希望のツアープランとガイドを選択、予約リクエストを行う。リクエストを受けたガイドが24時間以内に対応可否を回答することで、ツアーの予約が成立する。ツアー料金は参加人数に関係なく一律で、旅行者が選択するガイドによって変動する。旅行者がガイドを選択しない予約方法も提供しており、旅行者からツアーの予約リクエストを受けた後、同社が条件に合ったガイドを手配する。
2019年1月時点でのツアー対応言語は英語・中国語・広東語・韓国語の4言語。ガイドの登録はウェブサイトで行うことができ、登録後に本人確認書類のアップロードと同社社員との面談を行う。現在は200名以上が登録、うち通訳案内士は約3割。年齢は20代から60代まで幅広く、職業も学生や会社員、主婦、定年退職者など多様。同社は「インバウンド旅行者の旅行体験向上と外国語人材の有意義な活動機会創出を目指す」として、今後は関西圏を含む13都道府県へのサービスエリア拡大と、ツアープランの拡充を予定している。
【サービスサイト】Tour plan booking page for your travels to Japan | otomo
(Livhubニュース編集部)
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