熊本地震支援、南島原市で「無料民泊」開始

長崎県南島原市は4月26日、熊本地震の被災者を無料民泊で受け入れると公表した。期間はゴールデンウイークを含む29日~5月15日の17日間。県によると、民泊を活用した熊本地震支援は県内で初めてだという。未だ余震も続いており、避難生活を余儀なくされている方々へ向け、避難所でなく、のどかな田舎で、ゆっくりくつろいでもらうのが目的だ。民泊先の農林漁家は、南島原市の「農林漁業体験民泊」であり、すべて旅館業の許可を取得している。

通常は1泊2食と農漁業体験込みで中学生以上は8千円であるが、被災者は運転免許証など身分証明書を提示すれば無料で利用できる。受け入れは1軒当たり2~5名でペットの受け入れも可能だ。宿泊は最大3泊4日まで。利用方法は、前日までに南島原ひまわり観光協会に申し込む形だが、罹災証明は必要無く、本人確認ができるものであれば良いということだ。

市や同協会は、申し込んだ被災者が親しい人を失っていた場合を想定し、あえて家族や友人の話題に触れないなど、ストレスなく過ごしてもらえるよう、心構えや留意点を民泊受け入れ家庭に通知する。また、体験型の民泊であるため、食事の支度等は手伝う必要があるが、基本的には自由に過ごせるよう配慮していく方針だ。

南島原ひまわり観光協会は、「普通の家庭に泊まって気を使われるのでは…気を使って疲れるのでは…といった心遣いや心配は一切無用です!ぜひ、知り合いの家に泊まりに来る感覚で気軽にご利用いただきたいと思います。」と、ブログでつづっている。

熊本県と長崎県南島原市は、島原湾を挟んで向かい同士に位置している。地元を離れることができない状況にある方も多いかと思うが、このような支援の力を借りながら、一刻も早く安心できる生活を取り戻してほしい。

【参照ページ】平成28年熊本地震被災者の受け入れを開始いたします
【参照ページ】民泊無料で被災者受け入れ
【参照ページ】平成28年熊本地震被災者の受け入れを開始します!
【関連ページ】長崎県の民泊・旅館業簡易宿所に関する条例・法律・規制

(Livhubニュース編集部 平井 真理)

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