マンションの空き室などに旅行者を有料で宿泊させる「民泊」について、厚生労働省は10月にも、全国の約1万5000件の民泊物件を対象にした初の全国調査を行うと、読売新聞が9月24日付けで報じた。
調査は情報収集を目的としており、営業形態などを分析するものだ。仲介サイトの情報から、保健所のある都道府県や政令市など全国142自治体を対象に各100件以上の物件を抽出し、所在地や運営者のほか、戸建てかマンションかといった物件の種類、宿泊料金などの情報を収集する。
民泊においては「簡易宿所としての民泊」と、「民泊条例に基づく特区民泊」の2種類がある。2020年東京五輪・パラリンピックなどに向けて法整備が進められており、「新法に基づく民泊」が2017年に加わる予定である。現在、先の2つにあてはまらない民泊はすべて違法であり、行政指導の対象となる。
民泊は、貸主が物件を仲介サイトに登録し、旅行者と宿泊契約を結ぶ。一連の流れがインターネット上で完結してしまうため、無許可営業が横行しているのが現状だ。観光庁などによると、国内の登録物件は、欧米や中国などの会社が運営する10以上のサイトで登録されており、計3万件を超えているという。同省は物件情報をリスト化し、対策の検討や行政指導などにも生かす考えだ。
【参照ぺージ】民泊15000件、初の全国調査へ…厚労省
【関連ページ】日本全国の民泊・旅館業簡易宿所に関する条例・法律・規制
(Livhubニュース編集部 平井 真理)
平井 真理
最新記事 by 平井 真理 (全て見る)
- アソビシステム、Airbnb Japanと包括連携協定を締結。原宿カルチャーがAirbnbで体験できる - 2018年3月20日
- Airbnb、福岡で「体験」サービス開始。商店街活性化のモデルケース作りへ - 2018年3月20日
- 日本初クラウドホテル「SEKAI HOTEL」と民泊総合研究所、共同セミナー開催へ - 2017年7月11日
- Airbnb、全予約の14~27%が「おひとりさま」。「体験」を活用した1人旅が人気に - 2017年7月7日
- AMBITIONの特区民泊事業認定東京第2号物件、AirTripで予約販売開始 - 2017年7月7日