株式会社シェアウィング(以下:シェアウィング)は、高山善光寺より運営支援業務の委託を受け「TEMPLE HOTEL 高山善光寺」を7月10日よりプレオープンしたことを公表した。
シェアウィングは、日本の歴史と文化が詰まった社寺での体験・滞在を楽しめる体験ステイサービス「お寺ステイ」を運営しており、「TEMPLE HOTEL 高山善光寺」は、お寺の本来の姿を蘇らせる宿坊再生プロジェクトの第一弾となる。
高山善光寺はかつて地域が集う寺院として親しまれ、遠路からの参拝者の方々のために宿坊を併設し、世界中から高山を訪れる方の国際色豊かな宿としても役割を果たしてきた。しかし、時代とともに少しずつ地域とのつながりも途絶え、約20年前から常駐者不在となっていた。かつては低価格な宿坊として人気であったが、負担が大きく、引き継ぐ人材を探していたという。
その一方で、近年の高速バスの整備によりバスタ新宿から5時間程度で移動可能となり、さらに高山市がモデルになったという新海誠監督の「君の名は」の世界的ヒットにより、かつてないほど注目が集まっている地域でもある。イタリア・フランスを中心とした訪日外国人は2016年の1年間だけで約42万人訪れ、前年比は15%増となった。
「TEMPLE HOTEL 高山善光寺」のお寺ステイでは、忙しい毎日の中でも、社寺での日本文化体験を通じて一度しっかり立ち止まり、心を鎮め、空白、静寂を作り自分らしくいるために、心と体を整えることを「セルフクレンズ」と呼び、写経や座禅・瞑想などを通じて、集中力や思考の柔軟性を鍛え、感性を磨く、社寺だからこその「セルフクレンズ」の場・体験を提供する。
「TEMPLE HOTEL 高山善光寺」では、古い家具や建具を活かしながら、内装や外装を整備し、「モダンと伝統のハイブリッド」空間をつくりあげた。部屋は「花見の間」「雪見の間」「風身の間」の3つを用意。各部屋には洗濯機・シャワールーム・トイレ・洗面所を完備し、長期の宿泊にも対応した。共有スペースにはキッチンや風呂があり、英語を話せるスタッフが常駐する。宿泊料金は1部屋1泊2万円から。最も大きな部屋で9人まで宿泊可能だという。
プレオープンでは多数の近隣住民や観光客が訪れ、宿泊スペースや共有スペースを見学した。本格オープンは9月1日を予定しており、それまでは高山善光寺のウェブサイトから、半額で泊まることが可能だ。
「TEMPLE HOTEL 高山善光寺」は今後、地域にも外国人にも開かれた寺として運営していく見通しだ。
【公式サイト】TEMPLE HOTEL 高山善光寺
【参照ページ】〜お寺とベンチャー企業がタッグを組んだ お寺再生プロジェクト第一弾〜シェアウィングが、ヨーロッパ人旅行客に人気の飛騨エリアに「TEMPLE HOTEL高山善光寺」を7月10日プレオープン
【参照ページ】【内覧会】TEMPLE HOTEL 高山善光寺として、高山善光寺が生まれ変わります
【参照記事】中日新聞(2017-07-02 朝刊25面)
【参照記事】岐阜新聞(2017-07-04 朝刊22面)
【参照サイト】日本感動社寺体験ステイ お寺ステイ(OTERA STAY)
【関連ページ】岐阜県の民泊・旅館業簡易宿所に関する条例・法律・規制
(Livhubニュース編集部 平井 真理)
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