英国および米国に拠点を構えるオーストラリア発のスタートアップ企業、LEAPIN Digital Keysは4月14日、Airbnbの利用に特化したスマートロックを公式にローンチした。
同スマートロックはAirbnbホストのより安全かつ簡単な物件管理を実現するためのもので、Airbnbホストはソフトウェアやスマートフォンで簡単に時間制限付きのデジタルキーを作成し、EメールやSMSを通じてキーをゲストに共有することができる。デジタルキーは時間制限付きのPINコードやカードキー、キーフォブ、スマートフォンアプリ上のボタン形式で共有可能とのことだ。
LEAPINのスマートロックは、5年にわたるR&D期間を経て開発されたもので、もともとは2011年に開催された南オーストラリア大学の起業家コンペから生まれた商品だ。オーストラリア政府やゴールドコースト市議会からの資金援助を受けており、最近ではロンドンオフィスを開設後、SME Horizon2020の助成金プログラムを通じてEUからも支援を受けている。
ヨーロッパでは既に最初の1ヶ月でホテルに対して1200ユニットが売れており、今後は民泊用スマートロック専用のオンライン通販サイト、Locksbnb上で世界中のAirbnbホストに販売される。
Airbnbなどの民泊において、セキュリティ上の課題の一つとなっているのが、鍵の受け渡しだ。現状、民泊ホストの多くがキーボックスなどを活用して鍵の受け渡しを行っているが、金属製の鍵の場合、鍵の受け渡し自体は安全に行えたとしても、ゲストにその鍵を複製されてしまう可能性もあり、Airbnbを悪用した盗難事件の温床となるリスクがある。
LEAPIN Digital Keysの創業者兼CEOを務めるSteve Dunn氏は、既に多くの金属製の鍵がコピーされ、出回っていると警告する。スマートロックを活用すればこうした問題を防ぎ、民泊におけるセキュリティリスクを大幅に軽減することが可能だ。
スマートロックが普及するまでにはまだ少し時間がかかりそうだが、民泊市場の拡大につれて世界中で需要は拡大していくはずだ。複数物件を管理しているゲストの方はぜひ導入を検討してみてはいかがだろうか?
【参照記事】LEAPIN Digital Keys launches new line of smartlocks for Airbnb’s and new online store
【企業サイト】LEAPIN Digital Keys
【オンラインストア】Locksbnb
(Livhub ニュース編集部)


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