日本観光振興協会は8月25日、観光予報プラットフォーム推進協議会による「2017年9月3週末の観光予報」を公表した。観光予報によると、9月15日から17日の連休、シルバーウィーク中は仙台、名古屋、大阪、那覇でやや混雑が予想される。また、福岡、宮崎については、宿泊施設の混雑率が50%を超える見通しだ。
混雑率は観光庁の宿泊旅行調査統計の稼働率を参考に設定されている。具体的に各地域の状況をみると、東京の9月第3週末宿泊予想数は75,656件であるが、稼働率としては50%未満で「空いている」と予想された。やや混雑(60~70%未満)と予想された仙台は83,784件(うち外国人は0.7%)、名古屋は119,635件(うち外国人は16.2%)、大阪は214,861件(うち外国人は26.5%)、那覇は44,638件(うち外国人は30.5%)と見込んでいる。
例年、訪日外国人の宿泊数は、秋から初冬(10月~12月)にかけて一旦は減少するものの、全体的には、増加の傾向にあるという。特に、東南アジアからの訪日外国人が増加傾向にあり、中国・台湾・香港については、各国20%前後のシェアを占める。東京・大阪の中心部及び主要観光地の人気が高いが、その宿泊地の分布は年々拡大し、2017年1~6月では462市区町村、一昨年比で 1.25倍に増加。それに伴い東京・大阪の中心部で延宿泊者数の減少が顕著となっている。この傾向はアメリカからの訪日客にもみられるという。
日本には地域ごとに四季折々の魅力的がある。花見シーズンの桜の名所や、夏の花火大会会場などにおいても訪日客を多く見かける。お決まりの観光地にとらわれない日本の旅を満喫しているようだ。新たな日本の魅力を感じたい旅行客が増加し、回遊ルートが多様化していることがみてとれる。
(Livhubニュース編集部 平井 真理)
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