民泊運営者向けサービスを展開するジェイピーモバイル株式会社は8月18日、運営物件の競合物件分析、収益管理、適切な客室単価設定、騒音IoTセンサーを活用した部屋の状況把握などを一元的に管理できる「民泊ダッシュボード」を公表した。
「民泊ダッシュボード」は民泊物件に関する「競合物件の分析」、「自己運用物件の分析」、「IoTによる管理」、「運営管理」を実現するツールだ。
「競合物件の分析」は、競合物件数、競合物件の稼働率、客室単価、翌30日間の稼働率、年間・月間の収益額、位置情報など、マップやカレンダーを用いて徹底的に分析するというもの。「平均稼働率が〇〇%を超える同タイプの部屋がどのような設備を導入しているか」などの情報を取得することができる。
「自己運用物件の分析」は、Airbnbで運用している物件が競合と比べて、「稼働率は高いか」、「客室単価は適正か」などの項目から分析できるというもの。またアドバイス機能も取り入れる見通しで、具体的にどのようにすれば稼働率・収益率を上げることができるのかを把握できる。
「IoTによる管理」は、騒音IoT「スマートセンターポイント」により、騒音・温度・湿度を24時間把握できるというもの。LINEやメールでホストに通知を行い、SMS、自動音声電話、メールで、ゲストに騒音が検知されたことを通知することが可能だ。
「運営管理」は、ゲストとのチャット・コミュニケーションを一括して管理ができ、予約管理、マルチチャネル登録(Airbnb、自在客への登録)などを一元管理できるというもの。
また、「民泊ダッシュボード」は10月より、「室内清掃の予約・管理」、「BOTを使ったゲストとのコミュニケーションの自動化」、「スマートロックをはじめとする民泊のスマートホーム化の一元管理」といった機能を搭載する見通しだ。
これらの機能により、物件の管理やゲストとのコミュニケーションの90%以上を自動化することが可能となる。
民泊において、すべてのホストが気軽に物件へ足を運ぶことができるとは限らない。民泊に関する管理のほとんどをパソコンやスマートフォンでできるようになるため、遠方に住むホストや複数の物件を所有するホストであっても、騒音や喫煙等の細かなトラブルに対して素早く対応できるようになる。それらへ対応することにより、近隣住民の居住に関する安心にもつながりそうだ。
【参照リリース】ジェイピーモバイルが「民泊ダッシュボード」をリリース。運営物件の競合物件分析、収益管理、適切な客室単価設定、騒音IoTセンサーを活用した部屋の状況把握などを一元的に管理可能。
【サービスサイト】民泊データをスマートに自己・競合物件分析民泊ダッシュボード
(Livhubニュース編集部 平井 真理)
平井 真理
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