日本政府観光局(以下:JNTO)は10月19日、9月の訪日外国人客数(推計値)を公表した。
9月の訪日外国人客数は前年同月比19.0%増の191万8000人であり、9月として過去最高となった。また、ロシアを除く19市場でも9月として過去最高を記録した。
国・地域別の訪日外国人客数は、中国が6.3%増の52万2300人と最も多かった。1月からの累計で500万7000人に達し、昨年の年計499万人を3か月早く更新した。台風等の影響により、中国からのクルーズ船に多くキャンセルが発生したことから、1桁台のパーセントの伸びにとどまった。
次いで多かった韓国は、前年同月比42.8%増と熊本地震の発生以降、初めて前年同月比40%を超える高い伸びを記録した。秋夕(チュソク、旧盆休暇)で外国旅行者数全体が増える傾向にある中、航空路線の新規就航などによる座席供給量の増加が訪日需要増加に結びついたと推察される。また、JNTOは夏から秋を対象として行ってきた共同広告などの訪日旅行プロモーションが訪日需要の押し上げに貢献したとしている。
その他、東南アジアのタイ、フィリピン、インドネシアで伸び率が30%を超え、それぞれ、タイは前年同月比30.0%増の44,700人、フィリピンは31.3%増の20,800人、インドネシアは38.5%増の17,800人であった。休暇や出張時期が重なったことや、各国の旅行会社、航空会社との積極的な広告展開を継続的に行ってきたことが要因として挙げられる。
10月は韓国の開天節、中華圏の国慶節や重陽節、フィリピンにおける学校休暇などアジアの旅行シーズンであることから多数のクルーズの寄港が見込まれる。円高傾向にあるものの、日本の紅葉シーズンと重なることもあり期待が高まっている。
【参照記事】9月の訪日外国人、19%増の191万8000人 9月として過去最高
【参照資料】訪日外客数(2016年9月推計値)
(Livhubニュース編集部 平井 真理)
平井 真理
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