百戦錬磨、NTTと共同で「民泊サポートパック」試験提供へ

株式会社百戦錬磨(以下:百戦錬磨)と、西日本電信電話株式会社(以下:NTT)は10月11日、民泊施設オーナー向けに通信環境の構築及び各種宿泊者サポートを実現するトータル支援ソリューションパッケージ「民泊サポートパック」の提供に向けて、共同で試験提供することで合意したことを公表した。

「民泊サポートパック」は、アクセスサービス、Wi-Fiサービス、光BOX+をパッケージ化したサービスだ。百戦錬磨の提供により10月11日より申込を開始し、10月31日より「特区民泊」開始予定の大阪市において試験提供を実施、民泊施設オーナーや宿泊者(ホスト)のニーズ検証を行う。検証結果を踏まえ、年度内を目途にトータル支援ソリューションパッケージサービスの全国提供を目指す見通しだ。

試験提供では、アクセスサービス「ステイジャパン光」、Wi-Fiサービス「STAY JAPAN Wi-Fi」、セットアップボックス「光BOX+」を通じ、部屋のテレビにハウスマニュアルを表示する。ハウスマニュアルの内容は、部屋内の設備に関する説明、宿泊に伴う禁止事項の説明、体調不良等の緊急を要する際の連絡先の紹介、民泊全般に関するお問い合わせ先の紹介等である。検証以降は、これにWEBカメラによるチェックイン・アウト、スマートキー連携、近隣のグルメスポットや人気観光情報の発信、セキュリティーや騒音によるアラーム機能、宿泊者母国のTV映像サービスを追加する予定だという。

NTTはセットトップボックス「光BOX+」のOEMを提供する。「光BOX+」の特徴は、民泊施設オーナーがパソコンから専用webサイトに接続し、TV画面上にユーザーへ届けたい新着情報やサービスコンテンツを独自に作成できる「専用画面作成機能」、Bluetoothのみならず、Wi-SUNやEnOcean等に対応予定の「各種IoTデバイスとの連携機能」、リモコン不要、シニアの声や方言に対応した音声認識・対話機能による「音声認識・対話機能」だ。

サービスラインナップの充実に向けたニーズ検証、課題解決の検討を共同で行い、全国各地の民泊に関する条例整備を踏まえた公認民泊事業のトータル支援ソリューションサービスを目指す。

「民泊サポートパック」の利用料金は民泊登録施設1部屋あたり、戸建ては税抜月額9,800円から、マンションは税抜月額8,800円からとなっている。

民泊事業者と通信大手によるトータル支援ソリューションは、観光誘致や産業振興等の地域活性につながりそうだ。

【参照記事】公認民泊トータル支援ソリューション 「民泊サポートパック」の試験提供について~民泊施設の安心感、利便性向上に向けた試験提供の実施~
【参照ページ】【別紙】「民泊サポートパック」概要イメージとめざす姿

(Livhubニュース編集部 平井 真理)

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平井 真理

東京都出身。これまでダイエットアプリ、霊廟、ゲームなど幅広い業界での商品紹介やノウハウなどのライティング経験あり。ウェブライターの経験を活かし、主に民泊・Airbnb関連のニュース記事の執筆を担当。