世界最大級のバケーションレンタル会社であるホームアウェイが、過去1年間以内に海外旅行に行ったことのある20代~60代の男女400人を対象に、家主不在の「物件丸ごと貸し型民泊」と「ホームステイ型民泊」の2つのタイプの民泊に関する意識調査を行った。
調査によると、民泊利用経験者の約15%が「物件丸ごと貸し型民泊」と「ホームステイ型民泊」の両方を利用したことがあるという結果となった。さらに、今後の利用意向をたずねたところ、約40%が「物件丸ごと貸し型民泊」に泊まってみたいと回答した。一方、「ホームステイ型民泊」に泊まってみたいと答えた割合は30%未満であった。
「物件丸ごと貸し型民泊」と「ホームステイ型民泊」それぞれに対するイメージの調査では、「物件丸ごと貸し型民泊」は長期旅行、「ホームステイ型民泊」は短期旅行のイメージがあるという回答が多かった。また、「物件丸ごと貸し型民泊」は「グループ旅行」のイメージと「独り旅」のイメージとで回答が二分したのに対し、「ホームステイ型民泊」では「独り旅」のイメージが全体の7割を超えた。
宿泊したいかしたくないかという調査においては、宿泊したい理由は、「値段の安さ」が各々の最も多い理由として挙げられた。続く2つ目の理由として、「物件丸ごと貸し型民泊」では「コストパフォーマンスの良さ」が、「ホームステイ型民泊」では「現地の人との交流」が挙げられた。
一方、宿泊したくない理由は、「物件丸ごと貸し型民泊」では「セキュリティに対する不安」が、「ホームステイ型民泊」では「家主とのやりとり」と「プライバシーの無さ」が多く挙げられた。自宅のように過ごせる「物件丸ごと貸し型民泊」と、交流が楽しめる「ホームステイ型民泊」の利点と思われる部分であるが、少なからず苦手意識を持つ人もいるようだ。
利用したいエリアに関する調査では、「物件丸ごと貸し型民泊」は「国内の避暑地(軽井沢等)」、「国内のビーチ(沖縄等)」、「ハワイ」、「国内の自然が豊かな所(山梨等)」、「国内の温泉地(草津等)」の順に回答が多く、「ホームステイ型民泊」は「国内の自然が豊かな所(山梨等)」、「国内の観光客が少ない過疎地」、「国内のビーチ(沖縄等)」、「国内の避暑地(軽井沢等)」、「ハワイやヨーロッパのシティ」の順に回答が多かった。
ホームアウェイでは、現在190か国に100万件以上という数のバラエティに富んだユニークな物件を有しており、物件の持ち主が手持ち無沙汰にしている別荘のような場所をまるごと貸し出す「物件のまるごとレンタル」に特化している。今後、このような「物件丸ごと貸し型民泊」も複数人の宿泊でのコストパフォーマンスのよさから利用が広がりそうだ。
(Livhubニュース編集部 平井 真理)
平井 真理
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