エイムズ、リノベーションから民泊運用代行をワンストップで支援する「リノ民泊」を開始

築古賃貸不動産のリノベーション「eims craft」、入居者募集サービス「リノベ百貨店」を運営するエイムズ株式会社(以下、エイムズ)は4月6日、空室物件のリノベーションから家賃保証、民泊運営代行までをワンストップで提供するサービス「リノ民泊」を開始すると発表した。

「リノ民泊」は、空室の解消と家賃向上を目的として用途変更を含む空室物件のリノベーション工事から工事後の民泊活用までをワンストップで請け負うサービスで、物件オーナーや管理会社を対象としている。現在、日本では騒音やごみ問題など違法な民泊をめぐるトラブル事例が増えているが、同サービスでは物件を法規制の基準を満たした物件へとリノベーションすることで合法民泊を推進し、空室の解消と家賃アップの実現を支援する。

政府は今年の4月から、一般住宅に有料で観光客らを泊める「民泊」について、旅館業法の「簡易宿所」として客室面積の許可要件を緩和する政令を施行するなど、民泊合法化に向け本格始動している。

一方で、居住用の賃貸不動産を民泊に活用するためには、内装工事に加えて、建築基準法、旅館業法、消防法、都道府県の条例等の各種関連法規に適合させる改修を行い、用途変更の申請を行う必要があり、現状多くの民泊物件は対応できていない状況だ。

エイムズは、空室問題に悩むオーナーや不動産管理会社へのネットワークと豊富なリノベーションノウハウを強みに、民泊を「リノベーション工事後の居住用賃貸用途に変わる新たな出口戦略」と位置づけ、新規事業参入した。

自社で大工を抱えていること、工事後の客付けサポートがあることが大きな特徴で、観光ツアー事業や観光客サポート事業も実施していく予定だ。観光ツアーでは原宿・明治神宮街歩きツアーや築地食べ歩きツアーなどを実施、観光客サポートでは荷物預かり・レストラン予約などのコンセルジュ的なサービスを展開予定だという。

エイムズはリノベーションと観光の組み合わせにより、合法な民泊を推進しながら近年全国的に問題となっている空き家の解消にアプローチしていく。一般的にリノベーション物件はリノベーションの実施前と比較して物件の付加価値が上がることで家賃も上がるものの、それだけではなく民泊施設として利用できる仕様にすることでさら収入アップが期待できるという同社のサービスは、空き家に悩む物件オーナーにとって魅力的な選択肢となりそうだ。

【参照リリース】『リノベーション×民泊=リノ民泊』を4月6日提供開始 ~空室物件のリノベーションから民泊運用までの ワンストップサービス~
【参照ページ】エイムズ株式会社

(Livhubニュース編集部 平井 真理)