民泊施設の遠隔型運営「リモート民泊」のサービス開発・運営を手掛ける株式会社チャプターエイト(以下:チャプターエイト)は7月12日、チェックイン手続きを民泊ゲストのスマートフォンで完結させ、住宅宿泊事業法(民泊新法)で備付けが義務化される宿泊者名簿をクラウド管理する新サービス「ABCチェックイン」の導入予約受付を開始したことを公表した。
チャプターエイトでは、ICT(情報通信技術)の活用によってホスト業務を遠隔化する「リモート民泊」サービスを手掛けている。今年5月にその第1弾として日本初の民泊向け無人物販スマホアプリ「Air Buy&Check(ABC)」をリリースし、「ABCチェックイン」はこれに続く第2弾のサービスだ。
「ABCチェックイン」は民泊新法、特区民泊、簡易宿所向け宿泊者セルフチェックインサービスであり、民泊新法によってホストや運営代行業者に義務付けられる宿泊者名簿の作成を遠隔化する。
民泊施設に到着したゲストはスマートフォンでQRコードを読み込むだけで、多言語対応のチェックインページ上でパスポート画像の読み取りや宿泊者情報の入力を済ませることが可能だ。内容は手続き時刻とともにクラウド宿泊者名簿に自動送信されるため、ホストはフロント業務を無人化し、リアルタイムで情報を確認することが可能となる。
機能は日本語、英語、簡体語、繁体語、韓国語の「多言語対応」、スマートフォンのカメラから読み込み可能な「パスポート情報取得機能」、宿泊者の名簿を簡単に記録可能な「宿泊者台帳入力機能」、写真、動画、ビデオ通話等、物件地域の条例に合わせた「本人認証機能」、宿泊者のスマートフォンに直接送ることができる「ハウスマニュアルアップロード機能」、いずれか好みの決済方法を選ぶことができる「事前決済/現地決済機能」だ。事前決済にはBooking.com等のOTAサイトが活用され、決済手数料は3.75%となっている。また、「RemoteLock」または「iNORTH KEY」のいずれかを利用することで、決済に連動した鍵番号の公開機能も活用できる。
今後、民泊向け無人物販スマホアプリ「Air Buy&Check(ABC)」と統合し、民泊ホストの業務効率性をより向上させるサービスとして提供予定だ。
「ABCチェックイン」は8月中に公式リリース予定となっており、初期費用は無料、月額料金は税込2,980円であるが事前予約で2ヶ月間無料となる。
民泊を運営する上で課題となる鍵の受渡しや決済、名簿作成、宿泊ルールの周知、外国語対応を解消することで、民泊を運営する企業だけでなく、個人の負担も大きく軽減されそうだ。
【参照ページ】民泊新法対応「ABCチェックイン」誕生! クラウド宿帳でフロント無人化 ゲストはスマホで手続き
【公式サイト】民泊新法、特区民泊、簡易宿所完全対応無人施設セルフチェックインサービス ABCチェックイン登場!
(Livhubニュース編集部 平井 真理)
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