Booking.com、楽天LIFULL STAYと提携。日本の民泊市場へ本格参入

世界最大のオンライン宿泊サイト「Booking.com B.V.」は12月11日、楽天グループの民泊事業会社「楽天LIFULL STAY株式会社」(以下、楽天LIFULL STAY)と提携し、Booking.com B.V.の日本法人であるブッキング・ドットコム・ジャパン株式会社(以下、ブッキング・ドットコム)を通じて、日本の民泊市場へ本格参入することを発表した。

楽天LIFULL STAYは来年6月の住宅宿泊事業法(民泊新法)施行後に、民泊仲介プラットフォーム「Vacation Stay(仮称)」のサービス開始を予定しており、Vacation Stay(仮称)で扱う国内民泊物件をブッキング・ドットコムに共有する。これにより訪日旅行客はBooking.comを通じてホテル、旅館、民泊を横断検索できるようになる。今後、両社はサービス認知と集客拡大に向けて協働してマーケティングを行い、民泊新法施行後の早期販売開始を目指す。

ブッキング・ドットコムは229の国と地域でサービスを展開しており、ホテル、リゾート、アパートメントなど30種類以上の宿泊施設を扱っている。サイトには世界150万軒以上の施設が登録されている。なかでも同社が日本を含む世界26か国19,000人以上に対して行ったアンケートによると33%が「民泊物件に泊まりたい」と回答し、民泊物件への需要は年々高まっているという。同社は、訪日旅行客は継続して多く、日本の民泊物件数が徐々に増加していることから日本の民泊市場全体の拡大に働きかけることとなった。

楽天LIFULL STAYは、11月29日に発表した「Rakuten STAY」の物件もあわせてブッキング・ドットコムへ提供する。Rakuten STAYは不動産オーナーに対し「Rakuten STAY」ブランドを貸与し、民泊や簡易宿所のブランディングおよび運用代行を行うサービスだ。

また、楽天LIFULL STAYはこれまでにHomeAway、AsiaYo!、途家(tujia)とも提携しており、今回のブッキング・ドットコムとの提携により、さらにインバウンド旅行客の集客を一層強化する考えだ。

プライスライングループに参画し世界最大のオンライン宿泊サイトとなったBooking.com B.V.と楽天LIFULL STAYとの提携が、日本の民泊市場の活性化にどれほどの影響を及ぼすか、今後に注目だ。

(Livhubニュース編集部)

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Livhub 編集部

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