住宅宿泊事業法(民泊新法)施行から1年がたちました。住宅宿泊事業法下での事業者の届出住宅数は6月14日時点で16,528件となり、数多くの民泊運用の優良事例が生まれています。
このように民泊事業者が右肩上がりで増加を続けるなか、これから新たに民泊を始めてみたいと考えている方の中には、現在活躍している民泊ホストがどのようなきっかけで民泊を始めたのか、興味がある方もいるのではないでしょうか。
ここでは、まるごと一棟貸しに特化し、多くのファミリーやグループ旅行の利用者がいるホームアウェイで活躍する「スターホスト」が、なぜ民泊運営をはじめたのか、なぜホームアウェイを選んだのか、そのきっかけや理由をご紹介いたします。
民泊運営中の物件オーナー・民泊ホストのリアルな声は、これから民泊を始めようと思っている方にとって心強い指針になると思います。ぜひ読んでみてください。
ホームアウェイが、利用者のレビュー数/内容・★数・予約状況・リピート率・HP更新頻度など様々な観点から、ホストの運営状況を分析し、優良ホストとして表彰された方を指します。ホームアウェイでは、スターホストと常に活発な意見交換を行っており、不定期にミートアップや勉強会を開催しています。
ホームアウェイのスターホストが民泊をはじめた理由
きっかけは家族や友人のため
トレイシー・ノースコットさん&アシュリー・スレッドゴールドさんは、新宿や渋谷、原宿エリアを中心に民泊ホストとして活躍しています。本格的な運営は、年に数回日本を訪ねてくる家族や友人のために、アパートを借りたことから始まりました。
お二人の家族や知人の多くは子持ちで、ホテルでは手狭だったり、グループやファミリー向けの空室が予約したいときに必ずあるわけではなかったため、民泊がまだマイナーだったころから、他のホストの物件を利用していたそうです。また、膝の手術のため、布団で寝ることができなかったお父様がいたことや、日本の民泊ではベッドではなく布団の部屋が多いことなどに気づいたことから、民泊を運営することになりました。
はじめは、自宅近くのアパートの一室を「セカンドルーム」として借り、家族や友人たちが利用しない日に民泊として運用し、そのうちに予約が増えたことから、運営する部屋を増やしていきました。
何か新しいことを始めたかった
遠藤瑞知(えんどうみち)さんは浅草周辺や東京スカイツリー周辺、新宿などで民泊を運営しています。遠藤さんが、民泊をはじめたのは、お子様がアメリカ留学に行った時期に何かを始めたいと思い立ったとき、お知り合いに民泊運営について紹介されたことがきっかけでした。
不動産業と通じる新たなビジネスモデルとしての民泊の検証
東京・江戸川区の下町エリアに所在する一棟貸しのリノベ物件で民泊を運営する中島昌勝(なかじままさかつ)さんは、不動産業の新しいビジネスとして民泊を活用できるか検証するために民泊をはじめました。
現在は、旅館業の届出を行い、物件を運営しており、不動産賃貸の一棟オーナーとしての知見が蓄えられたといいます。
また、京都内で10軒以上の民泊を営む西村和也さんは、もともと不動産業を営んでいる中で、古い町家を購入したことがきっかけになったそうです。
成長産業である民泊への魅力
沖縄で数棟の民泊を運営する伊志嶺恵子(いしみねけいこ)さんは、投資用のアパートの購入後、空き部屋が出たのをきっかけに知人から民泊の話を聞きインターネットで調べたところ、民泊が成長産業だと知り、民泊運営を開始しました。
子どもに外国人と接点を持たせたい!英語教育にも役立てたい!
子どもへの教育的な観点から民泊をはじめたスターホストもいます。
福岡の博多・天神周辺で、素晴らしいロケーションのお部屋の民泊運用を手掛けている内藤純(ないとうじゅん)さんは、民泊を始めることで子どもの教育に活かそうと考えました。子どもを留学させたいと思いながらも留学費用が高いことから、日本にいながら外国人と接点がもてるのは何かと考えたときに、民泊に興味をもったといいます。
また、大阪の難波周辺で、ゲストにとって利便性の高い物件での民泊運営を行う井出望さんも「子供に対する英語教育に取り組む中で、宿泊者などを通して、ネイティブな英語に触れさせたいと思った」と話しています。
訪日客に日本の文化を知ってほしい・恩返しがしたい
さらに、井出さんは民泊運営を始めた理由として、こうも言っています。
「世界中の人々に、日本の伝統や文化、守らなければいけない素晴らしい景観や四季ごとに変わっていく美しい風景を見て、知ってほしかった。」
そして、沖縄で民泊を運営する伊志嶺さんも、同時に世界中の方々と出会い、触れ合う事で沖縄の歴史・文化・おもてなしを発信できる魅力的な仕事だと思ったことが民泊運営につながったといいます。
また、京都の町家で民泊を運営する國松薫(くにまつかおる)さんは「海外旅行に行く事がありますが、その度に綺麗な景色や、美味しい食べ物を食べて、良い思い出が出来ます。その中でも、また行きたいなと思う国は綺麗な景色や、美味しい食べ物があった国ではなく、良いホストにあった思い出がある国でした。京都に来られた旅行者にまた、来たいと思えるような思い出を作って欲しいと思い旅館業を始めました」と話しています。
京都で民泊を運営する植田秀男(うえだひでお)さんも、ご自身の経験と資産を活かして民泊をはじめたホストの一人です。
植田さんは、生まれ育った茅葺(かやぶき)屋根の家を何かに利用できないかと思っていたときに、自治体から田舎の良さを発信してほしい旨の依頼もあったことから、民泊が収入の足しにもなると考えて、ご自身と大工さんとで好きなように民泊物件として作り上げたといいます。また、植田さんは、20歳のころ、ヨーロッパ等を一人旅したときに、多くの人に親切にしてもらった経験から、海外の人に恩返ししたいと思うとともに「旅人の思い出のパズルの1ピースになりたいとも思った」ことから民泊を始めました。
日本の観光活性化への使命感
福岡の内藤さんは、かつてカナダの旅行会社で働いていたとき、多くの日本人観光客の相手をする中で、日本人観光客が多くの消費をすることを現地の方が嬉しく思っていることに気づきました。そして、逆に「日本でも多くの訪日客が消費をしてくれることをありがたいと思う」という視点でみたときに、これから内需だけでは活性化が見込めない日本経済にとって観光業はなくてはならないものと思ったことも、内藤さんが民泊を始めたきっかけとなりました。
ホームアウェイにスターホストが登録した理由
現在、ホームアウェイで活躍しているスターホストは、なぜホームアウェイに登録したのでしょうか。スターホストから寄せられた理由をみてみると、ホームアウェイへの安心・信頼・幸せなイメージといった共通点がみられました。
スタッフが親切・丁寧!サポート体制が安心・信頼できる
トレイシーさんとアシュリーさんは「ホームアウェイの日本事務局の皆様は、とても親切でたくさんの手助けをしてくれました。こちらの英語の質問やメールに、迅速かつ丁寧に対応してくれました。ホストのサポートについても、事務局の方が何度も直接面会して対応してくれたので、ホームアウェイに登録しようと思いました。」と、ホームアウェイ日本事務局の対応が親切、丁寧、迅速だった点に惹かれた旨を話しています。
また、遠藤さんは「いろいろ試した中で、ホームアウェイのスタッフがとても親切で一緒に仕事をしていく中で信頼できると思ったから」、中島さんは「当初の担当者の熱意ですね。民泊サイト会社は、会社が大きくなるとホストコミュニティーから遠ざかっていきますが、当初の担当者とそれを引き継いでいる今のご担当者には、本当に感謝しています。このお二人が居なかったらホームアウェイを選んでいません。」と、ホームアウェイに信頼を寄せる力強いメッセージを発しています。
宿泊業界の大手である安心感・信頼感
HomeAway(ホームアウェイ)は2005年にアメリカのテキサス州オースティンで始まったバケーションレンタルサイトです。設立以降、急速にユーザー数を拡大し、アメリカやイギリス、フランス、ドイツ、ブラジル、オーストラリア、シンガポールなど各地のバケーションレンタルサービスを買収し、その後、2015年12月、オンライン旅行予約世界最大手のExpedia Group(エクスペディアグループ)に仲間入りしています。
このような点に魅力を感じたスターホストの内藤さんは「ネーミングが良いのと、そして、宿泊業界の大手であるからです。さらに、スタッフの方が親切なんです。」と話し、また伊志嶺さんは「ホームアウェイは、欧米を中心に世界190ヵ国に物件を有する巨大サイトで、世界中から支持され人気も高く、安心、安全且つフォローも良いので選びました。」と、宿泊業界大手ならではの信頼感・安心感があったことを理由にあげています。
一棟貸し・グループ・ファミリー向け物件に注力している
2019年4月時点で世界190ヶ国、200万件以上の物件が掲載されており、毎月4,000万人以上の旅行者にリーチできる世界最大級のバケーションレンタルサイトであるホームアウェイは、ファミリーやグループが利用しやすい「一棟まるごと貸切物件」「家主不在型物件」に特化し、利用者数を伸ばしています。
もともと茅葺屋根の家での民泊運営を希望していた植田さんは「シェアハウスやワンルームマンションを貸すサイトとは違って、一棟貸し物件に力を入れているホームアウェイさんを見つけて登録しました」と、まさにホームアウェイのこの特徴に魅力を感じて登録したスターホストの一人です。
関わる人々が幸せになるイメージが持てる
これまでの民泊運用で、すでに多くのゲストを迎えているホームアウェイのスターホストが、ホームアウェイで民泊ホストを始める前に感じていたのは、「ホームアウェイに関わる人々が幸せになるイメージが持てること」でした。
西村さんは「他のサイトにも登録しているが、アットホームにお客様・オーナー・ホームアウェイ三者ともに、ハッピーになれる雰囲気が好き」と話します。また、井出さんは「私は、欧米の人々の休日の上手な過ごし方に感銘を受けていました。ホームアウェイは欧米のライフスタイルを知り尽くしていて、休日の過ごし方や旅行の仕方など、様々な提案をしやすいと考え、選びました。実際に、数多くの方々との交流が実現しています。子供や家族ぐるみで交流できたゲストの方々もたくさんいます。私たちにとっても素晴らしい思い出が増えていっています」と、ホームアウェイを通じた活動によって、幸せが生まれていることを感じられる言葉を紡いでいました。
ホームアウェイのホストになろう!
ホームアウェイのウェブサイトの日本版は、2019年3月のグローバルサイトへの移行に伴い多くの機能を追加し、また、サイトの表示速度も速くなり、大変使いやすくなりました。これから新たに民泊ホストとして活躍したいオーナーや事業者の皆様は、毎月4,000万人以上の世界の旅行者が利用するホームアウェイに登録し、ホストとして多くのゲストに素敵な時間を提供してみてはいかがでしょうか。
先輩ホストの活躍を見る
Livhubでは、ホームアウェイのスターホストとして活躍している方を紹介する「スターホスト通信」を配信しています。ぜひ先輩ホストの活躍を参考に、ホストとして活躍するイメージをつかんでみてください。
ホームアウェイについて知りたい方へ
Livhub編集部では、日本版ウェブサイトの機能改善や同社の今後の展望について、ホームアウェイ日本支社長である木村奈津子氏に詳しくお話を伺いました。ホームアウェイでできることや、今後の展望など、詳細を知りたい方はぜひご覧ください。
(Livhub編集部)
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