TripAdvisorグループの民泊仲介サイト、Flipkeyの日本国内物件掲載状況を分析

本日は、旅行口コミサイト最大手のTripAdvisor(トリップアドバイザー)グループの民泊仲介サイト、Flipkey(フリップキー)の日本国内における民泊物件掲載状況をご紹介したいと思います。

Flipekeyの日本国内における掲載物件数は、欧米系の民泊仲介サイトとしてはAirbnb、HomeAwayに次いで3番目の規模となっています。2億件以上の旅行者の口コミを集めている世界最大の旅行口コミサイト、TripAdvisorの傘下にあり、特にアジア圏の物件を強みとしているFlipkeyは、TripAdvisorの圧倒的な集客力を強みに今後も大きな成長が期待されており、特に同社にとっても日本市場は注力市場とあって今後の拡大が期待されています。

そんなFlipkeyの現状の国内の物件掲載状況はどのようになっているのでしょうか?BnB Insightで取得した最新データ(2016年4月26日時点)に基づいて、簡単にご紹介したいと思います。

日本国内の掲載物件数は1,000件以上(2016年4月時点)

Flipkeyの日本国内における掲載物件は、2016年4月26日時点で1,012件となっており、HomeAway(3,223件)の約3分の1程度となっています。2015年12月20日時点では733件でしたので、AirbnbやHomeAwayのスピードには劣るものの、毎月着実に掲載物件数を増やしているようです。

Flipkeyは、AirbnbやHomeAwayとは異なり現状では物件の登録ページをはじめサイト全体が日本語に対応していないため、その点が物件数の増加ペースを少し緩やかにしているのかもしれません。

都道府県別の掲載物件数

次に、都道府県別の掲載物件状況を見ていきましょう。

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(データ元:BnB Insight)

現状、Flipkeyの掲載物件数は東京都が500件で最も多く、次いで大阪府が193件、京都府が152件、長野県が53件、北海道が29件、沖縄県が17件、という順番となっています。この6地域だけで物件数全体の93%を占めており、HomeAwayと同様に現状では掲載が人気の観光地のみに限られていることが分かります。また、29県は掲載件数が0件となっており、地方部では全く競合がいないため、いち早く物件を掲載することでゲストを独占できる可能性もあります。

市区町村別の掲載物件数

続いて、市区町村別のデータを見てみましょう。掲載物件数が5件以上ある市区町村は下記のようになっています。

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(データ元:BnB Insight)

AirbnbやHomeAwayとは異なり大阪の物件数比率がそこまで高くないFlipkeyでは、上位3位を東京都が独占しており、1位が渋谷区で108件、2位が港区で89件、3位が新宿区で77件となっています。また、5位に長野県の白馬町が49件でランクインしている点も特徴的です。大阪府では大阪市浪速区が46件で最も多く、次いで中央区(38件)、淀川区(18件)と続きます。

早めの参入で先行者優位を獲得しよう

上記で見たように、FlipkeyはAirbnbと比較すると掲載物件数はまだ非常に少なく、競合性はかなり低くなっています。しかし、FlipkeyはTripAdvisorグループの民泊仲介サイトで、親会社のTripAdvisorは2016年4月にも英国の民泊仲介サイト、HouseTripの買収を発表するなど今後さらにバケーションレンタル領域に注力していく方針を固めていますので、今後の伸びしろは非常に大きいと言えます。

TripAdvisorが傘下に収める民泊仲介サイトの中でも特にアジア圏の物件に強いFlipkeyに早めに物件を掲載しておくことで、大きな先行者優位を得られる可能性もあります。Airbnb以外の集客手段をお探しの民泊ホストの方は、ぜひFlipkeyを活用してみてはいかがでしょうか?

【転載元】BnB Insight「エクスペディアグループの民泊仲介サイト、Home Awayの日本国内物件掲載状況を分析」
【参照サイト】BnB Insight

(Livhub 編集部)

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