ここでは、2017年3月1日時点のBnB Insight最新データに基づいて、日本全国の民泊・Airbnbの掲載件数や稼働状況などを簡単に分析、ご紹介していきます。
2月は今年の通常国会で可決される見通しとなっている民泊新法(住宅宿泊事業法)の全容が明らかになり、民泊サイト最大手のAirbnbも新法制定を見越し、180日以上のリスティングは自動的に非表示にする仕組みを導入予定であることが発表されるなど、民泊市場の今後を占う上で重要なニュースが数多くありました。法律の行方については引き続き目が離せない状況が続きますが、国内の民泊市場はどのように推移しているのでしょうか?それではさっそく日本全国の最新の民泊状況について見ていきましょう。
日本全国のAirbnb掲載件数
2017年3月1日時点での日本全国の掲載件数は、前月比マイナス0.2%減となる46,588件でした。都道府県別に見ると、最も多いのが東京都で16,162件、次いで大阪府が12,118件、京都府が4,725件、沖縄県が1,860件、北海道が1,735件、福岡県が1,731件、そして神奈川県が1,177件となっています。
また、市区町村別に見ると、最も多いのが大阪府大阪市中央区で4,293件、次いで東京都新宿区が3,435件、大阪府大阪市浪速区が2,582件、東京都渋谷区が2,156件という順番になっています。
日本全国のAirbnbホスト数
2017年3月1日時点での日本全国のAirbnbホスト数は前月比100.4%増となる19,145名でした。都道府県別に見ると、最も多いのが東京都で7,333名、次いで大阪府で3,737名、京都府が1,789名となっています。
日本全国のAirbnb稼働率
2017年2月の日本全国のAirbnb稼働率は前月比5.1%増となる58.6%でした。1月と比較すると稼働率は大きく回復しました。100件以上の民泊物件がある都道府県に限定して見てみると、最も稼働率が高かったのは福岡県で74.9%、次いで北海道の66.8%、東京都の64.1%、大阪府の63.4%と続きます。
日本全国の想定宿泊単価
2017年2月の日本全国のAirbnbの想定宿泊単価は前月比430円減となる13,597円でした。100件以上の民泊物件がある都道府県に限定して見てみると、最も想定宿泊単価が高かったのは長野県で25,599円、次いで北海道の24,141円、静岡県の18,191円と続きます。
※想定宿泊単価の定義:BnB Insightでは、ホストが設定した宿泊料金に加え、追加人数設定および追加料金、そして清掃料金を加味したうえで想定宿泊単価を設定しています。そのため、全体的にAirbnbリスティングページの右上に記載されている宿泊料金よりも高くなる傾向があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?3月は、ついに全国のAirbnbの件数が頭打ちとなりました。しかし、ホスト数は僅かではありますが未だに増えていますので、新規に民泊市場に参入するホストもまだまだいるということが分かります。今後、民泊新法の制定・施行を受けてこれらの数値がどのように変化していくのか、引き続き注目が集まりますね。
さらに詳細なデータについては、下記より最新の全国版の地域別レポートをお求めください。Airbnb想定売上上位リスティングのURL一覧なども掲載しており、より具体的かつ詳細な分析ができるようになっています。
(BnB Insight 編集部)
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