旅行者向けIoTデバイス「TRIP PHONE」、自転車シェアサービス「メルチャリ」との連携を検討開始

株式会社TATERU bnb(以下、TATERU bnb)は2月27日、株式会社メルカリのグループ会社である株式会社ソウゾウ(以下、ソウゾウ)と連携し、ソウゾウが提供するシェアサイクルサービス「メルチャリ」を、TATERU bnbが開発・レンタルを行う「TRIP PHONE」に、導入検討を開始したことを発表した。

TATERU bnbは、アプリではじめるアパート経営「TATERU Apartment」の開発・運営を行う株式会社インベスターズクラウドの子会社であり、民泊運用アプリをはじめ、スマートキー、スマートチェックインパッド、TRIP PHONEといった「bnb kit」の開発・レンタルなど、IoTを活用したさまざまな民泊運用サービスの提供を行っている。

TRIP PHONEは旅行者向けのIoTデバイスであり、施設周辺のおすすめ飲食店などの紹介や予約、交通機関の案内やタクシーの予約など、滞在中のさまざまな要望をトリップ・コンシェルジュが24時間多言語対応し、宿泊ゲストの快適な旅行環境をサポートするものだ。

一方、TRIP PHONEとの連携を検討している「メルチャリ」は、ユーザーと地域が参加型で運営を行うシェアサイクルサービスだ。専用のスマートフォンアプリを使って、自転車のレンタルから返却まで簡単に行うことができる。メルチャリのポート(駐輪場)は、地域の民間企業や個人宅、店舗の軒先など、地域住民が所有するスペースを大小問わずに提供し合うことで、ユーザーがいつでもどこでも乗りたいときにすぐ自転車を利用できるサービスを目指している。

双方のサービスの連携により、TRIP PHONEから取得したユーザーの利用者属性、電車や歩行による移動データ、自転車による移動データなどをもとにデータ解析を実施し、観光政策やインバウンド施策の立案などに活用することができる。同時に、宿泊ゲストの利便性向上や移動データ取得のため、TATERU bnbが企画・管理運営代行するIoT民泊物件にてポートの設置も検討している。

TATERU bnbは今後、bnb kitを通じて蓄積されたデータベースをもとに、ビッグデータを活用したIoT民泊運用における新たなソリューションの開発および提供を行っていく見通しだ。

民泊向けサービスを提供する企業は、他業種の企業との提携により次々と新たなサービスを生みだしている。2020年をピークに訪日外国人の増加が見込まれるなか、日本をより快適に旅行できる環境づくりを実現するサービスの普及に期待したい。

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(Livhubニュース編集部)

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