株式会社シノケングループ(以下:シノケンG)は7月11日、既存物件の空室をリノベーションして民泊物件として運用する「リノベ×民泊」事業をスタートすることを公表した。
シノケンGは、民泊需要の高まりと民泊に関する法整備の進展に伴い、東京都大田区における民泊対応マンション、大阪市東成区における民泊対応アパートの分譲を開始するなど、民泊に対する取組みを強化している。
「リノベ×民泊」では、都心部の主要ターミナル駅周辺の築年数が古いといった理由により空室となっているテナント物件など、好立地の空室物件をリノベーションし、民泊として運用・有効活用する事業だ。シノケンGが所有する物件から計画し、民泊に適した物件にて空室が出た場合に順次サービスを導入し、ビジネスモデルの確立を目指す。
第1号案件は、福岡市天神の西鉄福岡(天神)駅から約250メートルにある築36年のシノケンGが所有するテナントビルの1室(25㎡)だ。福岡市が許可制で民泊を認める関連条例を昨年12月に施行したことを踏まえてビルを改装する。部屋に浴室や洗面所、ベッドなどを整備し、9月をめどに1室目を「簡易宿所」として開業、1年間で30室程度まで増やす見通しだ。
同物件はテナントとして貸し出すと賃料は月額7万~9万円程度であるが、簡易宿所にすれば1泊1万円程度の宿泊料が見込め、7~8割の稼働率が確保できれば、クリーニング代などの運営経費を差し引いてもテナントの賃料を上回る収益を得ることができる。
ビジネスモデルが確率すれば、サービスの対象を全国主要都市のテナントビルへと拡張し、リノベーション工事の受注や民泊運営事業の拡大を図る見通しだ。
【参照リリース】シノケン、「リノベ×民泊」事業をスタート!!
【参照ページ】空きテナント「民泊」活用 シノケン、自社ビル改装 福岡で9月開業へ
(Livhubニュース編集部 平井 真理)
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