訪日観光客に最適な番組を。国際衛星放送配信サービス「SET LIVE」提供開始

広告・企画・デザインなどの事業を展開するセットグループの持株会社であるセットインターナショナル株式会社は4月3日、国際衛星放送配信サービス「SET LIVE」を民泊、ホテル、旅館などの宿泊施設や商業施設、病院、教育機関などの法人施設向けに提供開始すると発表した。年内に30番組を常時配信予定としており、特に訪日客数が多い中国の番組を10番組配信する。配信する番組は、すべて同社が各放送局などから配信許諾を受けているため、法人施設が導入する場合は番組配信の許諾を取得する手間を省ける。

取扱い予定番組数は同日時点で26で、中国、香港、マカオ、シンガポール、韓国、米国、欧州、ロシア、オーストラリア、アラブ首長国連邦の番組と、NHKの国際放送などがリストにあがっている。

SET LIVE

「SET LIVE」は「モバイルアプリ(タブレット配信)」「各部屋STB方式」「OFDM方式」の3種類の方法で提供する。モバイルアプリ(タブレット配信)では、民泊、民宿、ユースホステルなどを中心とした宿泊施設が、安価に多数の番組の視聴環境を整えることができる。例えば、20番組税抜月額1,650円のスタンダードパック、15番組税抜月額1,450円のライトパックを契約すると、テレビにミラキャスト機能があればタブレットで番組を受信しテレビにて放送を視聴できる。月額料金の支払い方法には、NTTの電話料金(NTTドコモ、NTT東日本、NTT西日本)とともに支払うことができる方法も用意され、口座振替の設定や振込みの手間を省ける。

SET LIVE

「各部屋STB方式」では、一般ホテル・旅館などを中心とした宿泊施設があらかじめ「SET LIVE」の取扱番組より、10番組、15番組、20番組を選んで利用できる。利用が想定される訪日観光客向けに最適な視聴環境を整えることができる。また「OFDM方式」では、一般ホテル・旅館などがOFDM変調器・共聴設備等を利用し、施設内の全テレビに同じ番組を配信できる。

同社はサービス提供の背景として「訪日観光客の増加が見込まれているが宿泊施設の国際放送設備は視聴出来る言語数・番組数は多くない」と日本の国際放送環境の整備の遅れを指摘した。これらの視聴環境を海外並みにするとともに、大規模宿泊施設だけではなく小規模宿泊施設にも同様のサービスを提供するためタブレット配信も加えることで、訪日観光客の満足度アップ、宿泊施設のさらなるサービス向上につなげていく。

【ウェブサイト】国際衛星放送配信サービス | SETLIVE | セットインターナショナル株式会社

(Livhubニュース編集部)

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