スマートロック「セサミ」と民泊運用管理ツールの「民泊ダッシュボード」が連携

CANDY HOUSE JAPAN株式会社は10月25日、メトロエンジン株式会社と事業提携し、CANDY HOUSE JAPANが製造するスマートロック「SESAME(以下、セサミ)」と「SESAME mini(以下、セサミミニ)」が、メトロエンジン株式会社が提供する民泊向けクラウド型管理ツール「民泊ダッシュボード」と連携することを公表した。

CANDY HOUSE×メトロエンジン

セサミは米国の人気クラウドファンディングサイト「Kickstarter」にて1.4億円(1,428%)を達成し、世界で5万台が販売されたスマートロックだ。日本向けにはクラウドファンディングサイト「Makuake」にて、セサミの半分のサイズで重さを20%削減した「セサミミニ」の販売を開始し、支援開始1か月半で9,000万円(9,000%)を達成し、スマートロックでは歴代3位の支援金を集めた。

SESAME/SESAME mini

一方、「民泊ダッシュボード」はウェブ上で民泊運営を一括管理する機能を備え、民泊運営の自動化を支援するサービスだ。

今回の連携により、民泊ホストは民泊ダッシュボードの管理画面において、複数物件の鍵の開け閉めを同時に管理することができるようになり、ゲストへの鍵のシェアや、ゲストの予約時間に合わせた鍵のアクセス権の制限が可能となる。

SESAME民泊ホストは民泊ダッシュボードとセサミを導入することで、ゲストがチェックインする際の手続きを無人化し、清掃手配業社への鍵のアクセス権のシェアをクラウド上でできるようになり、民泊運営の工数を大幅に削減し、運営の効率化を図ることが可能となる。

また、宿泊客の「予約行動」だけではなく、鍵の開け閉めによる入室のビッグデータを随時収集するため、それらのデータに基づき人工知能を用いた分析と客室単価の算出も行われる。

さらに、その算出された客室単価が適正か否かを機械学習によりくりかえし検証することで、さらなる業務の効率化、コストの削減、ゲストへのサービス向上が望める。サービスの価格を需要と供給に応じて変動させ「適正価格」を提示することにより、消費者は需要が集中するときでもサービスを受けやすくなる可能性がある一方、サービス提供者は適正価格導入により収益力の改善につながるなど、双方へのメリットが期待できる。

なお、CANDY HOUSE JAPANはセサミのAPIを無料で一般公開している。これにより、利用者はSiriやAmazon Dash Buttonなどとセサミを連携し、カスタマイズして利用することができる。また、企業はセサミのAPIと機能を活用することで自社だけでは容易に開発することができなかった新たなサービスを実現可能だ。

「SESAME」が目指す鍵のプラットフォーム構成図

「SESAME」が目指す鍵のプラットフォーム構成図

アメリカと中国では後付け式のセサミ、セサミミニとは別に、ドアと一体型になった「SESAME inside」の導入が新築マンション等で進められている。

民泊運用管理ツールとして充実した機能を備えながら利用しやすい価格設定で定評がある民泊ダッシュボードと、入手しやすく手軽に導入可能なセサミ2製品が連携したことで、効率のよい民泊運営に大いに役立ちそうだ。

(Livhubニュース編集部)