楽天グループの民泊事業会社である楽天LIFULL STAY株式会社と、綜合警備保障株式会社(以下、ALSOK)は9月20日、民泊事業に関する業務提携に合意したことを公表した。
日本国内では近年、人口減少や既存住宅流通シェアの低さなどから空き家が増加しており、老朽化による倒壊の危険性や、管理者不明による地方自治体負担の解体費用なども大きな社会問題となっている。両社は、このような問題を解決するため、防災・防犯機器などの設備面だけでなく、運用管理を含めた効率化、費用負担の軽減を行う必要があると考え、提携に至った。
同提携により、両社は、空き家や別荘などの遊休資産が民泊施設として利活用されることを促進するため、共同で空き家の利活用に向けたサービスの開発を行う。また、楽天LIFULL STAYは、ALSOKが提供する民泊施設向けの防災・防犯機器を、9月20日より自社サイト内の特設ページにおいて特別価格で販売する。販売する商品は主に「ALSOK火災監視機器」と「法定必須機器」の2種類だ。
民泊施設は、消防法上「特定防火対象物」となり、各施設のオーナーは消防法で定められた「自動火災報知設備」等を設置する必要がある。さらに、火災発生時の宿泊者に対する避難誘導なども課題となる。今回の販売では、機器だけでなく、自動火災報知設備の設置から、消防署への届出、火災発生時のガードマンによる駆け付けや消防署への通報、初期消火などもサポートしており、防災・防犯面における不動産オーナーの負担や不安を軽減する。
空き家や別荘などを民泊施設として運営するにあたっては、防災・防犯設備の設置や工事、緊急時の駆け付け対応手配など、施設の改修や運用管理を要することから、不動産オーナーにとって大きな負担となる。こうした現状をふまえ、防災・防犯について豊富なノウハウを有するALSOKと、民泊に関するプラットフォーム事業や運用代行などを行う楽天LIFULL STAYが共同でサービスを開発することで、不動産オーナーや民泊施設運営者にとって費用対効果が高いサービスの開発につながることが見込まれる。
【特設ページ】防災・防犯機器を特別価格でご提供 – ALSOK – Vacation STAY
【コーポレートサイト】安全安心のALSOK(綜合警備保障)ホームページ
【コーポレートサイト】楽天LIFULL STAY株式会社
(Livhubニュース編集部)


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