民泊事業者向けサービスを展開するメトロエンジン株式会社(以下:メトロエンジン)は1月30日、民泊クラウド運営ツール「民泊ダッシュボード」において、国内初となる総合チャットプラットフォーム「メトロチャット」をリリースしたことを公表した。
「メトロチャット」は、民泊管理アカウントを複数持つ民泊代行業やチャット運営代行業者を対象としたサービスである。民泊の運営上発生するゲストとのチャットを効率的かつ包括的に運営することができるようになる。
多岐にわたる機能を以下に示す。
まず、定型文と自動返信に関わる機能として、Airbnbに登録済のデータ自動抽出し作成したテンプレート(定型文)を6つのシーンで自動的に返信を行うことができる「自動定型文送信」、「複数のチャット管理」がある。データの自動抽出による定型文の作成はありがたい機能だ。そして、予約時、予約5日前、チェックイン、チェックアウト、チェックアウト5日後など、宿泊者(ゲスト)の動きに応じて自動的にテンプレート(定型文)を送信する「定型文設定機能」、「定型文時間送信設定」、「事前承認・却下」機能を備える。これにより、細やかな対応を実現する。また、日本語で記載した内容でも、記入フォームの下にあるチェックをつけることで英語に翻訳しメッセージに送信する「日本語で書いて英語で自動返信」機能を備えている。
このほか、変数を使って必要な情報を自動的に反映させる「定型文のインポート・エクスポート機能」や、リスティング名、アカウント名、物件名、ロケーション別フィルター等の「各種フィルター機能」、さらに、「物件別表示機能」、「未読メッセージのみ表示機能」、「補助ホストによるチャットの状況管理」、「リスティング名をわかりやすい名前に変更」する機能が標準で実装されている。ゲストとの応答の際に必要かつ利便性の高い機能を一通り備えた仕様だ。
「メトロチャット」は国内初の総合チャットプラットフォームであり、民泊クラウド運営ツール「民泊ダッシュボード」からベータ版を無料で利用することが可能だ。
「メトロチャット」をリリースしたメトロエンジンはジェイピーモバイル株式会社より民泊関連事業に特化した事業として2016年10月に設立された。民泊運営の自動化をサポートする民泊ホスト向けクラウド運営ツール「民泊ダッシュボード」の提供、大手保険業界では初の民泊専用保険の提供、民泊に特化した騒音センサー「Point.」の販売など、民泊に関連する事業者の抱える問題や課題を解決するサービスを展開している。
これまで、チャットという形態で連絡を効率的にこなすことができるツールは存在しなかったが、同サービスのリリースにより最低限の情報交換を自動で行うことが可能となった。ゲストとの連絡管理の効率化を図る有用なツールがまた一つ誕生した。
【参照リリース】メトロエンジン、民泊クラウド運営ツール「民泊ダッシュボード」において、「メトロチャット」をリリース
【サービスページ】メトロチャット
(Livhubニュース編集部 平井 真理)
平井 真理
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