観光庁は8月31日、「宿泊旅行統計調査」の平成30年6月(第2次速報)、平成30年7月(第1次速報)を公表した。
まず日本人と外国人を含む、平成30年6月の全体の延べ宿泊者数は、前年同月比3.2%増の3,957万人泊だった。これは平成19年の調査開始以来、6月として最高値だった。また、7月は前年同月比4.8%減の4,531万人泊だった。
この中で、6月の外国人の延べ宿泊者数は、前年同月比19.1%増の745万人泊であり、これも調査開始以来の6月として最高値だった。また、7月は前年同月比17%増だった。
続いて、客室稼働率については、6月全体の稼働率はこれも調査開始以来最高となる59.5%だった。また、7月は62.1%だった。このうち簡易宿所は、6月が前年同月比0.2%増の26.3%、7月が前年同月比3.2%減の29.6%だった。全体の稼働率は、東京都が79.9%と全国でもっとも高く、特にビジネスホテルの稼働率が84.6%と極めて高く、シティホテルも85.4%と高い。
都道府県別の延べ宿泊者数をみると、6月の前年同月比で、三大都市圏(東京、神奈川、埼玉、愛知、大阪、京都、兵庫)が20.1%、地方部が17.4%増加していた。
また、国籍別に6月の外国人延べ宿泊者数をみると、中国が第1位で全体の27.8%を占め、第2位が台湾で15.7%、第3位が韓国で13.6%、第4位がアメリカで8.1%、第5位が香港で7.6%だった。
このうち第1位である中国人客の割合がもっとも多いのが静岡県だった。同県は訪れる外国人宿泊数のうち68%が中国人客であり、次に奈良県の60%、愛知県の53%と続いた。また、第2位の台湾人客がもっとも多いのは岩手県の62%、第3位の韓国人客の割合がもっとも多いのが佐賀県の58%だった。
伸び率でみると、インドネシアが前年同月比51.4%増、中国が40.3%増、ベトナムが32.4%増、イタリアが30.2%増、タイが30.0%増と、アジア諸国を中心にインバウンド需要が伸びていることが明らかとなった。
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(Livhubニュース編集部)
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