不動産事業を全国展開する株式会社ハウスドゥ(以下:ハウスドゥ)は5月2日、京都市中京区に、京町家をコンセプトとした簡易宿所(素泊まり旅館)「京町 離宮」ブランドを立ち上げ、建設および運営の準備を開始したと公表した。
土地、中古物件、空家で簡易宿所として旅館業の許可を取得できる物件を、収益不動産として投資家へ仲介・販売する。一括借上や運営管理受託の業務も行うという。
京都市調査によると2014年の観光客数は 5,564 万人と過去最多を記録した。京都は米大手旅行雑誌「トラベル+レジャー」ワールドベストアワードでも2年連続1位(2014年・2015年)を獲得した世界的に人気の観光地であり、観光需要のさらなる増加が見込まれる。
ハウスドゥは、京都市の客室不足への対応としてだけでなく空家・空地を活用していくという。不動産情報力と、京都創業の企業として京町家のリフォームを数多く手がけた実績を活かし、京都市を始めとした国内の観光地へ、京町家風の素泊まり旅館の多店舗展開を図る。
京都市は、違法民泊を徹底排除する姿勢であり、旅館業法上の簡易宿所営業としての認可を得た営業のみ正規の「民泊」としている。京都市は6月を目途に、市独自の施策を打ち出す予定ではあるが、ハウスドゥはそれを待たず、全国展開を見越して簡易宿所としての民泊を選択したと推測される。
今後は旅館業の取得を前提に「京町 離宮」建設用地および中古町家の取得および借上を積極的に行っていく見通しだ。
【参照リリース】簡易宿所(旅館)事業の運営準備開始のお知らせ
(Livhubニュース編集部 平井 真理)


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