民旅とは・意味

民旅(みんたび)とは、旅行代理店やPR会社などではなく、現地で暮らす人々が地元ならではの観光案内ツアーや体験プログラムなどを企画し、提供するサービスのことを指します。地元の人々が自宅を宿泊施設として提供する「民泊」に対して、民旅は「旅」という「体験」をサービスとして提供する点に特徴があり、昨今のトレンドである「コト消費」の代表例の一つでもあります。

民旅に対する注目度は年々高まっており、毎年のトレンド商品やサービスを格付予想する「日経トレンディ2017年ヒット予測ベスト30」では、「民旅」は見事10位にランクインしました。「着地型観光」を推進する地方自治体にとって、既にある地元の人々や自然、文化といった資産を有効活用して観光客を呼び寄せることができる「民旅」は、「民泊」と並ぶ地方活性の切り札として注目されています。

民旅の代表的なサービスとしては、民泊仲介サイト世界最大手のAirbnbが、2017年に新サービス「Trip」の提供を開始し、ホストが宿泊場所ではなく「体験」も提供できるプラットフォームへとサービス領域を拡大しています。国内発のサービスとしては「TABICA」などが挙げられます。