民泊可能物件に特化した不動産ポータルサイト「民泊物件.com」を運営する株式会社スペースエージェント(以下:スペースエージェント)は6月27日、民泊物件専用の賠償責任補償サービスの提供を開始すると公表した。
民泊物件補償は、民泊運営を行う物件で火災・破壊・漏水事故などにより生じた損害について、法律上の賠償責任を補償するサービスだ。不特定多数の人に対して反復継続して宿泊させる民泊物件は「住宅」ではなく「併用住宅物件」として扱われ、一般住宅保険が適用されない(関連記事:民泊物件に必要な保険って何?どんな保険を選べばいいの?)。そのため、民泊物件補償では、韓国最大手自動車メーカーグループの現代海上火災保険会社が補償を引き受ける。
個人が保険会社と契約するものではなく、会員が運営する宿泊施設の管理に起因し賠償責任が発生した場合に、同会との間で包括契約をしている賠償責任保険により、損害保険会社から支払いを受ける保険金全額を会員へ支払う仕組みだ。そのため、施設オーナーやゲストから業務に起因する内容に関し、会員補償内規定の対象となる民事訴訟を起こされた場合の顧問費用も対象となる。
具体的には、「ゲストが風呂の水を出しっぱなしにしていたため、階下に漏水して他人の戸室を汚損した」「清掃時に洗剤を床にこぼしていたため、ゲストが足を滑らせて転倒負傷した」等の施設管理者賠償責任、「 ゲストが電子レンジの使用を誤り、故障してしまった。キッチンの内装を汚損した」「清掃時に洗面所の水を出しっぱなしにしていたため、階下に漏水して他人の戸室を汚損した」等の借家人賠償責任、会員保障規定の対象となる場合の弁護士費用が保証される。
国内初の「民泊保険」で、民泊新法にも対応可能だという。入会金は13,900円と手数料3,240円。日割り計算で1日38円だ。今まで保険が存在せず、各種専門家に頼る他なかった民泊トラブルも民泊保険の登場でリスクが格段に軽減されるのではないだろうか。スペースエージェントはこの他、民泊専用の家賃債務保証サービス「S-Park」を運営している。
【参照リリース】民泊物件専門の不動産ポータルサイト「民泊物件.com」民泊専用の賠償責任補償サービスを提供開始
【参照ページ】民泊専用賠償金保証
(Livhubニュース編集部平井真理)
平井 真理
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