グーグル、ホテル検索時に民泊物件を表示するテスト開始

米検索エンジン大手のGoogleが、民泊物件やバケーションレンタル物件をGoogleの検索エンジン経由で予約できる機能をテスト運用していることがわかった。

現在、バルセロナやベルリン、パリなど、バケーションレンタルが行われているヨーロッパの20数都市の約7,000件が検索可能となっている。

具体的には、Googleにて「hotels in 都市名(たとえばParis)」と入力した後、Googleのページ上に表示される地図内の「accommodation type」(宿泊施設のタイプ)と表示されている箇所を選択し、その後ドロップダウンメニューから「vacation rental」(バケーションレンタル)を選択することで確認できる。

日本においては同機能は未実装のためバケーションレンタルの項目は表示されていないが、例えば「hotels in Tokyo」と入力することでホテル検索は可能だ。

すでにBooking.comの約75万件のバケーションレンタルのリストはGoogleのシステムと連携しているが、エクスペディア傘下のHotels.comのようにBooking.com以外のプラットフォームと連携している物件数は少ない。なお、現状ではAirbnb、FlipKey、HomeAway、途家(Tujia)の物件は連携されていない。

検索エンジンの利用者数で世界トップシェアのGoogle検索において同機能が本格的に実装されれば、これまでの宿泊予約の行動形態が大きく変容することが予想される。Googleは、画像掲載やユーザーニーズに基づくより細かいフィルター機能の搭載も視野に入れるなど、さらなる利便性の向上にも意欲を示しているようだ。

日本においてもホテルを検索した際に民泊物件がGoogle上で表示され予約することが可能となれば、民泊物件の露出が増え、民泊物件の利用はより身近なものとなりそうだ。今後の同機能の拡張に注目したい。

【参照サイト】Google Is Testing Vacation Rental Search in Its Hotel Price-Comparison Tool – Skift

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